2009年7月27日 (月)
宏究学舎2009年夏季講座終講、その他
2009年夏季講座「宏究学舎」は、7月18日を以て終講しました。柄谷行人『近代文学の起源』を今回は、批判的な視点も交えて読めたのが,収穫だったかと思います。思想は、固定や教条化、あるいは信仰化しては結局は「ドグマ」となり、それへの解釈学で競うという、まことに空疎なありさまを呈することになります。その意味では、次回に続けることができたかと思っています。
ところで、今年も新人会主催高尾山登山が8月1日(土)に迫ってきました。21回目の登山です。新人会みなさんの参加をお待ちしています。
夏は、やっぱ、山でしょう!
7月 27, 2009 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年7月 7日 (火)
【わだつみフォーラム】のお礼、自主ゼミ・宏究学舎について
【わだつみフォーラム】のお礼
7月4日のわだつみの講演会には、多くの方々にお出でいただき、ありがとうございました。「動員される抒情」がいまの社会を覆うっている「ぎくしゃくとした抒情」のありようを飲み込み、まだ予想がつかないものの、人々をして追い詰めていくことになるのではないか。それと過去における「特攻」「戦争」のありようを考えてみました。いろいろなご意見があるかと思いますが、次回こうした機会があれば、また一緒に考えさせていただきたく存じます。ありがとうございました。
【自主ゼミ】について
7月11日18時から新宿で「ゼミコン」を予定しています。場所など詳細につきましては、ゼミ委員にお聞きください。
次講は、7月13日最終講となります。「いまどきの気分!」をテーマに、いまの時代の問題を論考してみたいと考えています。
【宏究学舎】について
宏究学舎最終講は、7月18日です。発表者が大学の期末試験のため、開始を14時30分ジャストからでないと間に合いそうもないということですので、今回は遅刻などないように、時間通りでお願いします。
7月 7, 2009 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年6月11日 (木)
【宏究学舎】【自主ゼミ】などのお知らせ(6月第2週から3週にかけて)
《ご連絡》
梅雨っていえば梅雨空です。しかし、この時期の雨は、田んぼにはいい雨です。空からの清冽な水分が、稲に注がれ、稲の心をしゃっきりさせてくれます。
でも、この雨は、世界の東辺の列島に住むわたしたちには、憂鬱なものでもあります。温帯モンスーン気候。この湿り気は、気分を重くさせるときもしばしばです。ただしものは考えようで、「人間、曇っているときもあれば、照っている日もあるさ」です。「晴耕雨読」の気分で、本を読んでみるのにいい季節かもしれません。
さて、今週の【宏究学舎】(6月13日・土)は、いつものように尾山台地区会館で14時30分からです。今回のテーマは第5章の「児童の発見」です。近代において「子ども」は発見されたというわけですが、一時期、阿部謹也の『ハーメルンの笛吹き男』がよく読まれていたころ、子どもをめぐる伝説が、ブームになったことがあります。神隠しやさまざまな伝承のなかに、人びとの深層の心理がうごめいている。子どもを考えることは、いつの時代もその時代を映す鏡として大事なことなのかもしれません。
つぎに【自主ゼミ】ですが、こちらの方は、6月15日・月、これもいつものように池袋の勤労福祉会館で19時30分からです。今回のテーマは『軍部とは何か?』です。日本の近代史における「軍隊」は、その構造や兵士の生活、将校やエリート参謀などの行動意識や思考回路などに、近代日本人の差別の構造や心性、さらに日本人の気質などが色濃く投影されたものでした。そんなことを具体的には、昭和恐慌以降の軍部台頭の時代背景をふまえてお話しします。自主ゼミも今回で中日を過ぎ第六講です。
最後に、7月4日の「わだつみ会(日本戦没学生記念会)」主催の講演会のビラが刷り上がりました。参加希望の方がおりましたら、ご連絡ください。可能であれば、メールにてビラを送付します。
6月 11, 2009 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年6月 2日 (火)
次講のガイダンス:【自主ゼミ】【宏究学舎】
【2009年度夏学期自主ゼミ】
昨日の【自主ゼミ】~「大東亜共栄圏」の思想と現代第四講では、関東大震災と恐慌の歴史的背景を検討しつつ、大正デモクラシー以降の歴史的「問題」について論考しました。
日比谷焼討ち事件や米騒動などを一つのスプリング・ボードとして、さまざまなかたちで民衆が社会表現をおこなっていた「大正デモクラシー」と云う社会諸相については、第三講で論考しましたが、それをふまえて、なぜそういったムーヴメントが、十数年を待たずして軍国主義や膨張主義へと急速な変容をとげたのか。関東大震災と恐慌によってもたらされた民衆の意識の変容を、経済的没落感を視座において考えてみました。
しかし、質疑応答でもあったように、この変容を、ただの経済的側面を要因とする結論に導くつもりはありません。さまざまな社会事象の複合的な視座が要請されているのはもちろんです。次講は、大陸への進出についてがテーマですが、なぜ人びとは大陸へと希求したのか。この時代のアメリカ大陸への移民の問題も含めて、政治権力から民衆におけるマインドの問題まで論考してみたいと考えています。
次講は6月8日(月)、会場は池袋勤労福祉会館で時間は19時30分からです。なお、今回は課題はお配りしましたが、提出期限は一週間ずらして、6月14日(日)の午前中までお願いします。
【2009年度夏学期宏究学舎】
先週で、ほぼテクストの半分を読み終わったことになります。次講は、Ⅳ「病という意味」を扱います。いわゆるこれまで自明のものとされてきた私たちの感性や情緒といったものが、近代国民国家が形成されていくなかで、必然的に「発見」され「意識化」されていった状況を論考してきましたが、もうすこし、それはなぜなのかという視点に踏みこんで、次講からは論考する必要のあることを感じています。次講の発表者は、その点も含めて論考していただければと思います。
次講6月6日(土)、会場は尾山台地区会館。時間は14時30分です。
6月 2, 2009 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 2. 東大自主ゼミ講座, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年5月26日 (火)
宏究学舎、【very50】次講について、《自主ゼミ》第四講について
【宏究学舎】第四講について
5月23日は、《textⅡ》の「内面の発見」について論考しました。近代「国民」国家出現における「内面」とは何か。言文一致の出現との相関について、困難ではありましたが、論考が進んだことと思います。おそらく大切なのは、一人では理解出来ないtextも、様々な意見を交差させることで「読み」が格段に深まるということだと思います。さまざまな「読み=思考」をくぐらせることでの成果を、ぜひ期待したいものです。次講(5月30日)は、前回と同じ尾山台地区会館で、第四講「告白という制度」について発表・論考を進めます。
【very50】6月の講義について
5月24日の『「Regional」からの発信』第一講には、多くのみなさんがお集まりいただき、「地方」の問題が、切実な問題とされてきている今日的状況が、たいへんよく理解出来ました。次講では第二講として、戦後における「地方」の問題、いわば「地方」が「中央」によって寄生され、富も人材も吸い取られていった状況をお話ししたいと思います。日時は6月28日(日)、時間は17時30分から19時までです。詳しくは【very50】へ
(http://very50.com/)
【自主ゼミ】第四講について
昨日(5月25日)第三講は終了し、「大正デモクラシー」の性格について論考しました。大正デモクラシーは都会的なひ弱なあだ花といった評価が多くなされていますが、実際はさまざまな階層が、新聞や雑誌などのジャーナリズムの広報活動と相まって、人権や市民的権利への欲求、膨張主義的帝国主義への警鐘をはげしく打ち鳴らした時代でした。次講では、それを受けて、そうした運動が十数年で朽ち果て、軍部の台頭を招いていく要因について、一九二〇年代から三〇年代にかけて相次いで発生した「恐慌」の本質を検証するなかで、考えていってみたいと思います。昨今の日本も、リーマン・ショック以降、経済の停滞がつづいていますが、それらが民衆のマインドだけでなく生活意識に、いかなる影響を与えるかも含めて論考したいと思います。課題のテクストの読みもあわせて、よろしくおねがします。日時は6月1日(月)、場所と時間は、いつもの池袋の勤労福祉会館、19時30分から21時です。
5月 26, 2009 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年5月20日 (水)
さまざまなお知らせ(宏究学舎、【very50】、自主ゼミ
古代は古墳だった八幡神社の森が、五月の颯々とした風にそよぎ、樹木の枝葉を大きく揺らしています。こうして書き物をしている部屋から、こんもりとした森が遠近の視覚を跳び越えて、隣家の屋根の上にのっかているように見えます。一年でもっともいい季節でしょうか・・・。
ところで、次回(5月22日)の宏究学舎は、またまた尾山台地区会館に会場が戻ります。テーマは第二章の「内面の発見」です。「・・・風景が以前からあるように、素顔ももとからある。・・・しかし、・・・そのためには、概念としての風景や顔が優位にある<場>が転倒されなければならない」。いわば、意味するものという象徴性意味性が獲得されるためのある変容があるということでしょう。「近代」そして「国民」が登場した時代を考えるうえで、考えておかなくてはならないことのように思います。
発表者は、しっかりとテクストを読み込んで、曖昧性を排除して発表に臨んでください。
つぎに、5月24日19時30分~21時、大塚地域文化創造館で【very50】の講座が開かれます。詳細は、いつものようにhttp://very50.com/ でご覧ください。
今回の講座は、これから4回の連続講座で「地域」の問題について、お話しします。タイトルは、『「Regional」からの発信』~地域の時代の可能性~です。第一回の今回は、歴史的に、とくに日本の近代において「地域」いわば「地方」が、どんな情況におかれたのか、現代の「地域」「地方」がおかれているルーツを探ってみようという試みです。以降、第二回は、戦後社会における「地域」「地方」、第3回と4回は「地域」「地方」の復権と「中央(=occident)」なるものへの反攻を考えたいと思っています。
最後に、自主ゼミです。第三講は5月25日池袋勤労福祉会館で行います。前回まで空調が効かず、たいへん辛い思いをいたしましたが、次回からは今度こそ、快適に講座が進められそうです。テーマは、第一次世界大戦の戦後デモクラシーである「大正デモクラシーの光陰」についてです。前講での日清・日露両戦争の意味をふまえて、第三講では、「国家」というものの「欲望」に論考をめぐらせたいと考えています。
ところで、前回お配りした『かへりみはせじ』『軍装』はお読みいただきましたか? 『軍装』は途中落丁があったみたいで、たいへんご迷惑をおかけしています。ただし、文章から、その意味を探るには十分かと思いますので、レポートはよろしくお願いいたします。
5月末は、なにかと講座が立て込んでいて、たいへんな受講生もいらっしゃるかと存じますが、インフル・ウィルスや過重ではしゃぎすぎている大臣や府知事の「いきがった」子供みたいな言動に振り回されないよう、今の地歩である足元とこれから訪れる時間を見すえて、颯々と過ごしていきたいものです。よろしくお願いいたします。
5月 20, 2009 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年5月 3日 (日)
5月11日からの自主ゼミと昨日(5月2日)の宏究学舎について
【自主ゼミのお知らせ】
次週5月11日を初講日とする自主ゼミでは、受講生のみなさんに各講義それぞれのテーマに沿った「史料」を配布して、これをお読みいただくかたちで講座を進めて参ります。「史料」の内容は、かつて日本の植民地であった朝鮮半島での文学作品や戦前戦中に「外地」と呼ばれた地域での見聞を記した文章などです。各講義毎に配布いたしますので、欠席などの場合は、あらかじめご連絡ください。
【宏究学舎】<次講>のお知らせ
昨日(5月2日)は第一講として「ガイダンス」とその他レジュメ作成の手引きなどについて説明しました。第二講以降の発表者も確定し、これから本格的に講座は進行されます。
そこで、第二講以降から参加したいという方は、事前にご連絡いただければ、第一講でのガイダンスの内容についてお知らせしたいと思います。ちなみに第二講は5月16日となります。5月9日は休講です。ただし、5月16日から参加希望の方は、5月9日にNPO法人「新人会」主催の『古本ツアー』がありますので、そのときご参加願えれば、資料その他をお渡しできるかと存じます。こちらのほうもご連絡いただければ幸いです。
5月 3, 2009 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2009年4月26日 (日)
2009年度夏学期:宏究学舎のお知らせ(その2)
すでに宏究学舎開講については、当HPでお知らせしましたが、開講時期が迫って参りましたので、再度、お知らせします。
宏究学舎は、2000年夏学期から開講し、これまでさまざまなテクストを講読し、論考を重ねてきました。ここ数年は、ハンナ・アレントやカール・マルクスのものなど、難解とされるテクストにも果敢に挑み、一人で「読む」ことの限界を、多くの「読み」を介在しながら、その理解を深めてきました。
今回は柄谷行人の『近代文学の起源』(講談社文芸文庫1988年一刷)をテクストにして、近代国民国家成立における「国民」意識と「文学」の相関性および双方性を論考してみたいと考えています。「国家」とは何か? 「近代」と「いま」という時代の乖離等々、学ぶべきことがらが満載されたテクストのように思います。今年新入生として大学に学ぶ学生から、「国家」のありようや「近代」の示すものに関心を深めている人びとにも、このテクストは適宜なものかと思います。
ゼミの進め方は、受講生がレジュメを作成し発表するかたちで進められます(大学のゼミと同じ)。初講日(5月2日)には、レジュメの書き方、発表の仕方などのガイダンスおよびゼミの運営についての講義がおこなわれます。はじめて参加なさる受講生のみなさんは、ぜひ出席いただけますようにお願いします。
2009年度夏学期宏究学舎の参加については、当HPのメールアドレス(yagashiwa@hotmail.com)宛てに参加の連絡をお寄せください。
記
初講日は5月2日(土)、時間14時30分から17時。場所は東急大井町線尾山台駅下車南方向(環状8号線方向)約3分の尾山台地区会館会議室です。当日は講座ガイダンスとゼミ運営の講義中心となります。
第二講は5月16日(土)、そして原則毎週土曜日14時30分から全10講座(初講日を含め)を開催します。
それでは、参加のご連絡をお待ちしております。
4月 26, 2009 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年12月10日 (水)
2008年秋季宏究学舎は終講となりました+12月14日【very50】について
2008年秋季の宏究学舎「マルクス『経哲草稿』を読む」の講座は、12月6日を以て終講となりました。いまどきマルクスなんか読まないという若者が多いなか、この難解なテクストに取りかかった受講生の勇気は、おおいに意味あることのように思います。たしかにわかりにくく読みにくいテクストでしたが、そこでの国民経済学批判やヘーゲル批判、および「疎外」論、「止揚」の意味などの論考は、現代社会はもちろん現代哲学を考える意味でも大切なことだったように思います。
どこかの講演会でお話ししたことがありますが、一人で本を読み、一人で理解に達するのも大切ですが、ある程度の人数で、難解な内容のものを読み解いていくことで、より内容への理解が進むことはよくあることです。一人より二人、二人より三人、三人寄れば文殊の知恵のたとえではありませんが、今回の宏究学舎も、そうした意味で受講生のみなさんには、いい経験になったかと思います。今後も、こうした機会を設けて行きますので、大いにご活用ください。
ところで、12月14日(日)と21日(日)には、【very50】で、それぞれ『小田実という「現実」』、『宮澤賢治という「実現」』というテーマでお話しをします。小田実については、個人的体験の実現する場としての「時代」との対話について、宮澤賢治については、自己犠牲という思想のありようとその実存的表現について、現代社会の「ありよう」や「生きかた」にそったかたちでお話しできればと考えています。お話しする場所や時間などの詳細については、【very50】のHPをご覧ください。
http://very50.com
みなさんのご参集をお待ちしています。
12月 10, 2008 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年11月13日 (木)
次講11月15日について【宏究学舎】
次講11月15日は、第八講となります。場所は、また等々力地区会館となります。第三草稿「貨幣」および「ヘーゲル弁証法と哲学一般との批判」の部分の解読となります。
今回の秋季講座は第九講までですが、第九講は、11月22日を都合により休講とします。12月6日尾山台地区会館で終講となります。お間違えのないようにお願いします。なお、11月29日は、新宿ロフトプラスワンにての【トークライブ】が企画されておりますので、そちらへのご参集をお願いします。
11月 13, 2008 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年10月26日 (日)
11月29日のトークライブと宏究学舎のお知らせ
11月29日(土)のトークライブの告知がTBSラジオのHPにのっています。以下にアドレスを張っておきます。http://www.tbsradio.jp/life/index.html
今日選挙を前にして、麻生という人が首相として秋葉原で若者をターゲットに、演説会をしたそうですが、マンガやアニメを持ち出して、スリスリする68歳というのは、なんとなくキモイというより、うさん臭い感じです。29日は、なんかもやもやとしてわかりにくい時代の実像を、みなさんの質問意見をうけつつ、真っ向から切り込み、考え、しゃべり、その姿を映しだします。みなさんのご参集をお願いします!
それと、トークライブに向けてのフライヤー(事前の冊子)を販売しているようです。11月9日(日)秋葉原でおこなわれる【文学フリマ】というイヴェントで販売しているとのこと。詳細は下記に入れておきます。
↓
◎広報部制作の同人誌、完成間近!◎ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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現在新人会広報部ではトークライブとの連動企画としまして、ゲストお三方のプレ・インタビューを収録した同人誌を制作しております。
この同人誌は、11月9日(日曜)に開催される「文学フリマ」にも出品され、会場には新人会のブースも出展します。
※ しかもブースは『ロスジェネ』、『フリーターズフリー』の近く!他にも東浩紀の「ゼロアカ道場」などのブースもあります。
この同人誌は当然29日のトークライブ会場でも販売しますが、部数に限りがあります。
ぜひ早めに欲しい、ライブ前にゲストの話をまとめて読んでみたいという方で、もしお時間のある方は11月9日(日曜)、JR秋葉原駅南東にある「東京都中小企業振興公社・秋葉原庁舎2F」までおこし下さい。
(「NPO法人」のブースなんて普通ありえなく、恐らく浮いているのですぐ分かるかと思います。。。)
開場:11時
ところで、次週11月1日の宏究学舎は、わたしの都合で休講です。11月8日(土)に第七講をおこないます。場所は、これまでの等々力ではなく、尾山台地区会館です。お間違えのないようにお願いします。テクストは、「私有財産と共産主義」「欲求、生産、分業」の二章です。発表する受講生は、一週空きますし、そろそろ実力発揮の環境が整いつつありますので、しっかりと取り組んでください。何度もテキストを読み、それぞれの段落や文節ごとに何が書いてあるのか精査しつつ、レジュメの作成をはかってください。
10月 26, 2008 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年10月20日 (月)
宏究学舎第六講のおしらせ
11月25日、宏究学舎第六講は等々力地区会館でおこなわれます。前講は、「疎外=外化」についての問題と、アダム・スミスやリカードの説く国民経済学の問題が、あるところまでわかりやすく説明されていったという理解をわたし自身はしています。
ところで次講は、第三草稿における私有財産と労働、そして共産主義の論考に入ります。マルクスの捉え方として、それを社会経済における哲学と見ようとする学派と、一方で、その革命的な希求を中心に考えていこうという学派があります。もちろんマルクスは、その双方における方向性を示したわけですが、理解のありようとして、どちらに重点を置くかは、それぞれにおけるマルクス理解の違いを超えて、きわめてイデオロギッシュに論争されているところでもあります。教条主義の問題は、マルクス理解にとって大きな問題のように思えます。そうした意味でも、次講はそれもあわせて論考できればと考えているしだいです。
次講も、いろいろな問題をより感じ取っていただいて、活発のな意見をよろしくお願いします。
ところで、12月にも会場を押さえていますので、宏究学舎秋季講座修了後、適宜なテーマに則って、三講座ほど講義をしようかなと思っているしだいです。もし、やってほしい歴史や哲学的なテーマがありましたら、本HPのメールまでお寄せください。
10月 20, 2008 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年10月14日 (火)
宏究学舎 第五講のお知らせ
前講では、「疎外=外化」ということをテーマに、ホイエルバッハをふまえてのマルクスの「疎外=外化」の捉え方、それから展開されていくアレントの「疎外」概念、さらに「疎外=外化」が人びとから避けられえないものとして、むしろ疎外も含めての「関係性」という開放系の回路のあり方について、少しお話ししました。そんなこともあって、第五講は、「疎外された労働」についての再考察をはかりながら、第二草稿の「私有財産の関係」について論考します。
次講は10月18日(土)。場所は、前回同様、等々力地区会館です。よろしくお願いします。
10月 14, 2008 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年10月 9日 (木)
宏究学舎 第四講のお知らせ+トークライブのお知らせ
宏究学舎第四講(10月11日・土)は、テクストの「第一草稿」最終章、「地代」と「疎外された労働」について論考します。今回の会場は、また等々力地区会館となります。お間違えのないようにお願いします。
前講でも討議されたことですが、今回のテクストは、字面だけをよんでいたのでは、いまひとつイメージがつかめない部分があるかと思います。ただし、マルクスは巧みに国民経済学の論考をとらえ、その考察から受け継がれるものをふまえつつ、その矛盾や問題点を解き明かしていくスタイルを貫いています。ですから、読む際には、マルクスが引用した内容の方向性を見据える一方で、いま現在のわれわれの社会における現実的な矛盾について、自分なりに考察してみるということが大切です。このマルクスのテクストは、経済学説を説くというより、われわれに社会矛盾を示唆し、現在われわれがおかれている現実への「気づき」を促すものとなっています。そのマルクスの方向性をいかに自らのものとするか、そこがこのテクストを読み取る鍵のように思います。
ところで、11月29日13時から、新宿歌舞伎町にあるロフトプラスワンで、水無田気流さん、速水健朗さんとのトークライブを行います。チケットはローソンで前売り1000円で販売しています。タイトルは、『<わたし>氾濫時代の表現』です。いわば若者論を含めた世相論ということになります。詳細は、おって今月下旬にHPで掲載しますが、ぜひおいでいただければ幸いです。
10月 9, 2008 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年9月22日 (月)
宏究学舎 第三講座のお知らせ
◇宏究学舎の連絡が、一時滞りましてすみません◇
次講は10月4日(土)で第三講座ということになります。場所は上野毛地区会館です。*東急大井町線上野毛駅下車、環8内側の道を等々力方面に5分ほど歩くとあります。
前講では、第一草稿(1)の「労賃」について発表があり、それにそってのマルクスの読み方について論考しました。テクストは、マルクス26歳のころ書かれたもので、いわゆる初期マルクスのテキストとして知られ、ヘーゲル左派(青年ヘーゲル派)の影響における文体や表現が目につくものですが、そうであってもマルクスの「疎外論」については、このテクストが、もっともマルクスの考察を映しだしているもののように考えられています。
いわばこれまで、「人間とはなんぞや?」という問いに、多くの哲学者は、経済的な視座から捉えることなく、思惟のみにて人間が存在するが如く、宗教的哲学的な論考に明け暮れていました。それをマルクスは、思惟とはその人間の経済的行為や格差によって規定され、そうしたものを「下部構造」としたうえで、「下部構造」と「上部構造」の相互浸透によるその社会的相互の関係のなかから読み取ろうとしました。いわば、哲学を経済的視点から考え、経済学を哲学としてとらえるという意味がここにあります。
昨今まで、いわば「夢追い系フリーター」といわれた「やりたいことがあるから」とか、中田英寿の「自分探し系」などの若者のありように、それを一つのファッションとして甘やかし、肯定していた社会や権力が存在していること、そのこと自体に言い知れぬ作為的な、あるいは皮相的な詐術のありようを感じていました。それとともに、「小泉改革」なる軽薄な政治運営で生み出された労働市場の規制緩和、そして、それらがもたらした現在の若者が置かれた惨憺たる現状を、マルクスを再読することで認識の俎上にあげ、いま『蟹工船』を読んでいさえすれば「社会派」だと思い込んでいること自体の惰弱さを、あえて批判の俎上にあげる意味を、このテクストを読むことにおいて意図しています。
第三講座は、第一草稿の(2)資本の利潤についての論考となります。まずは、徹底的にテクストを読み詰めていく作業を必要としています。受講生のみなさんの積極的な「読み」をよろしくお願いします。
*くり返しますが、9月27日(土)は休講となります。
9月 22, 2008 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年8月25日 (月)
宏究学舎 秋季講座のお知らせ
【宏究学舎】秋季講座のおしらせ
9月13日(土曜日)を初講日として、宏究学舎を開講します。この講座は、大学でのゼミナールと同じく、受講生の発表(レジュメ作成)を中心に、チューターによる運営と私(八柏)の講義で進行するものです。テクストは、カール・マルクスの『経済学・哲学草稿』(岩波文庫)とします。ただし、今回は、講義の部分に充分時間を確保し、よりテクストの理解を深めていく予定です。詳細については、下に記しますが、多くのみなさんのご参加をお待ちしています。
記
講座目的:非正規労働者や請負など、労働の価値が不当に軽視されている今の状況に対し、労働の意味や社会における仕事の価値などを考えたい。カニかまぼこを食べながら、『蟹工船』を読むといったブーム便乗も悪くはないが、より哲学的に「労働」「仕事」「活動」などの意味を問い直す必要を痛感する。かつてマルクスを読むことが硬直した「主義」を手に入れることを意味した時代があったが、そうした地平を越えて、あらためてマルクスのもつ哲学性を見直すことで、柔軟な「思考」のあり方を探求したい。
日程:2008年9月13日(土曜日)*原則として毎週土曜日開講(11月22日までの9講、予備日含む)
時間:14時30分から17時まで / 場所:世田谷区等々力地区会館(東急大井町線等々力駅下車徒歩9分)
受講料:3000円(会場費その他のため) *発表者はそのほかにコピー代が必要です。
8月 25, 2008 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
2008年6月21日 (土)
6月23日第十講の連絡とvery50、宏究学舎秋季講座について
<東大自主ゼミ第十講について>
次講6月23日の第十講は、戦後の「特攻」の言説についての第二回目の講義となります。今回は、戦没学生記念会「わだつみの会」の戦後の軌跡を追いながら、戦後における「特攻」の意味を論考したいと考えています。前講での質疑応答で、知識人の「戦争責任」と政治家や軍部の「戦争責任」の位相と、その重さについて、より明確に分析すべきという議論がありました。私としては、政治家や軍部指導者は国民を先導しているようで、実は国民との一体化をはかることによって、戦争を遂行をする側面が大きいと考えています。知識人は、その特性である「説得力」で国民を鼓舞し、それが自己の保身につながるという意味で、「責任」の質が私的利益に結びついた要素が大きいと考えられます。そうしたことも含めて、次講では論考を深めたいと思っています。
<VERY50での講義について>
それから6月28日(土)から各週で、very50という団体で、自著である『「感動」禁止!』の講義を行います。この本は、現代における「消費」というテーマで書いたものです。ぜひお読みいただき、その内容や状況への積極的な討論等をつうじての講座に、ご参集いただければ幸いです。詳細は下記にHPのアドレスがありますので、ごらんください。
http://www.very50.com/GSS/top.php
<宏究学舎・秋季講座について>
次に、今年度も宏究学舎を開講します。期日は9月13日(土)を初講日として全10講座行います。テクストは、カール・マルクス『経済学・哲学草稿』(岩波文庫)の予定です。詳細については後日(8月中旬)に掲示いたしますが、テーマは、現代社会における「人間疎外」です。初期マルクスのテクストとして長らく読まれている『経哲草稿』(略)には、ハンナ・アレントによる批判的な意味での摂取の仕方がある一方で、すぐれて直接的に現代的状況の予言と読み取ることも可能です。いまもう一度、このテクストを読みとる意義は少なくないと考えます。多くのみなさんのご参集があればと存じます。
6月 21, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座, 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年12月24日 (月)
2007年度宏究学舎終講のお知らせ
2007年度の宏究学舎は、夏学期・冬学期ともに終講いたしました。夏は、丸山眞男の<『「文明論之概略」を読む』を読む>という講座で、冬は、ハンナ・アレントの<『人間の条件』を読む>という講座でした。双方とも、大学一年生には難しいテクストだったと思いますが、まずは読んでみるという気概を糧に、各自がんばっていただけたと思います。
次年度2008年は、またどんな社会となるか、世界の飢餓や戦争、そして貧困、環境破壊はどのように進むのか、それとも改善するのか。そうした問題を一方におき、自分自身はそうした社会や世の中のなかに時間をもっていて、いかにものを考え、いかなる時間を過ごすか。常々思うに、そうしたつねに問題意識的な視座から、世の中における昨今の商業主義に迎合しない、何らかの「独立」といた立ち位置がほしいものと考えているところです。おもねない、よりかからない、たよらない、巻き込まれない・・・。「独立」という言葉には日常におけるさまざまな局面での自らの立場表明の元素といったものが内在しているように思います。いずれにせよ、安易なことは安きに流れる。福澤諭吉風に言うと、「出来難き事を好んでこれに勤むるの心」の大切さが、処世訓的な意味にあっても、そうでなくても、私たちの内燃エンジンを燃えさせてくれる言葉になるように思っています。
宏究学舎に参加していただいた多くの受講生諸君に感謝するとともに、一人では出来ない、一緒に学ぶ意味の大切さをご理解いただければ、うれしく思います。2008年もまた、がんばりましょう。
12月 24, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年12月 6日 (木)
12月8日の宏究学舎のお知らせ
△第9回宏究学舎のお知らせ▽
次回の宏究学舎は、いよいよ最終章である「<活動的生活>と近代」にはいります。この章がこれまで読みすすめてきた内容の再認識の章ともなります。残りの発表者は、9回・10回あわせて5名となりました。2度目の発表者もいるかと思いますので、いかにアレントをとらえられてきたかも含めて、大いに期待しているところです。
なお会場は、尾山台地区会館となっております。毎回会場が変わり、ご不便をおかけしていますが、なかなか一定の場所が取れないという事情をおくみいただければ幸いです。いよいよあと一息で、この大著も読み終わります。これまで読んできたことも含め、何かしら感じとっていただければ、それでこのゼミは成功かと存じます。ともにがんばりましょう!
12月 6, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年11月26日 (月)
講演会のお礼と次回の宏究学舎のお知らせ
<講演会のお礼>
11月23日慶應三田祭にて行いました森達也氏との講演会は無事終了いたしました。講演会に関わった学生諸君には深くお礼申しあげるとともに、当日200名以上の方がみえられたとのこと、深く感謝申しあげます。
<次回の宏究学舎のお知らせ>
次回12月1日(土)の宏究学舎は、前回の会場とかわり、上野毛地区会館になります。*東急大井町線上野毛駅下車、環状八号線と交差する道を八号線と反対に20㍍ほど歩き、右手の道路に入り、少し坂を下るようにして道なりに進むとみえてきます。
今回は第八講ということになり、この回で第五章「活動」を読了します。発表者である三人のかただけではなく、受講者のみなさんには、しっかりと文章をお読みのうえ、参加して頂けますようにお願いします。
11月 26, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年11月16日 (金)
明日11月17日宏究学舎のお知らせ
次回の講座で、テクストの半分までを読了したことになります。そして、次次回からいよいよ「活動」の章にはいるわけですが、その序章的な思考が展開されているのが本章の「仕事」と言っていいと思います。アレントの文章に、受講生の皆さんはそろそろ慣れてきたかと思いますが、これからの「読み」がもっとも大切となりますので、講座のまえには精読をお願いします。
なお11月17日の宏究学舎の会場は、先週とちがい奥沢東地区会館です。お間違えのないようにおいでください。
また、NPO新人会絡みでの連絡ですが、18日が新人会総会があり(すでに会員諸君には連絡が届いているかと思いますが、まだのかたがいたらご連絡ください)、11月23日には、先にもお知らせしたように、作家森達也さんとの講演会が慶應三田祭でおこなわれます。
11月 16, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年10月28日 (日)
次回の宏究学舎について
第四講では、第三章「労働」の11から15までを検証しました。ここまで来ると、これまで見えにくかったアレントのおおよそが見えはじめるようになったと思います。アレントの提示する「世界」の意味、また人間の「生と死」についての歴史のなかにある意味など、人間の条件における空間的イメージと時間的イメージが、古代ギリシャから中世、そしてアダム・スミスやロックを経てマルクスに至り、近代のなかでいかに変容し、それが現代とどのように結びついているのか、そうした全体性が、山塊が霧のなかから浮かび上がるように、やっと見えだしてきたことだと思います。思想を追い、捉えることの難しさを受講生の皆さんは、いま実体験しているかと思いますが、この本を一冊読み切ることは、おそらくたいへんな経験になると思います。一緒にがんばりましょう。
なお、次回は11月10日です。会場は尾山台地区会館となっています。今回参加できなかった受講生の皆さんには、「労働」の章をしっかり読み込んで、さらに第四章の「仕事」まで読み込んでの参加をお待ちしております。
当日は、終了後「荻窪会」が開かれるとのことです。時間のあるかたは、荻窪に参集し、より濃い話しをいたしましょう。
10月 28, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年10月23日 (火)
10月27日宏究学舎第四講のお知らせ
前講では、「公的領域」「私的領域」についての第2章を読了しました。次講では、第三章の「労働」に論点は移ります。前回の宮田君の発表に象徴されるように、受講生の何人かは、アレントの文章の特徴を読みとり、その上で論を展開できるようになったと思います。宮田君は、アレントの文の文学的な動きというふうに捉えていましたが、彼女の直感的な思想の展開は、この本を読む意味で大切な要素かと存じます。
さて、次回10月27日の会場は、尾山台地区会館に戻ります。東急大井町線尾山台下車、環八方面に商店街を歩き3分ほどに会館はあります。発表者は、小林君と斉藤君でしたが、斉藤君が急遽都合が悪くなり、私がその部分をかわって、説明します。当日もよろしくお願いします。
10月 23, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年10月15日 (月)
第三講のお知らせ
前回は、いよいよテクスト『人間の条件』の内容の読みに入りました。第一章の人間の条件と第2章の公的領域と私的領域の4・5まで読みすすめました。 発表者したお二人は「読み」にかなり骨を折ったようで、それは、このテクストのなかの言葉を使えば、労苦であり骨折りに過ぎない「労働」の概念そのものの作業のように思ったことかと存じます。 しかし、読み解くことで、なぜアレントはこうした考え方をしたのか、なぜ知識や理論や決定からアレントは離れようとしているのか、そうしたことへの考察が、アレントという思想家の実存性を解く鍵となるのではないか、そんなふうにわたし自身は思っています。「労働」「仕事」「活動」の区分、公的生活と私的生活の区分と社会性という現代的な領域のありよう、そして「不死」と「永遠」といった、一見区分など必要としないような現実に、アレントは精密で直感的な考察を加えていきます。その理由は、おそらく、現代という「人間の条件」のなかに暮らすわれわれが、その条件を過去から受け継ぎながら、絶えず再生産している状況について、隷属的にその条件を引き受けるとともに、一定の条件のなかにおかれた人間がなにも考えられなくなることに対して、アレントは根元的な「恐怖」を持っているのではないか。そこから、いかに主体的な思考を紡ぎだすか。アレントの思想の難解さは、まさにそこに起因しているように感じられます。
ところで、次講10月20日はまたまた会場がかわって、奥沢東地区会館です。場所は、東急目黒線奥沢駅下車(東急東横線田園調布で目黒線目黒行き乗り換え、一つ目の奥沢駅下車)で、電車を降りるとバーミヤンという中華料理のチェーン店があり、その店に沿った通りを自由が丘方面にむかい、すぐの小路を右に入り、左手に小さなビストロを過ぎて、右側にあります。わかりにくいところですので、注意してきてください。
なお次講は、そろそろ受講料を徴収したいと思います。よろしくお願い致します。
10月 15, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年10月 8日 (月)
次講(10月13日)のご連絡
次講の10月13日(土)は会場が第一回の会場ではなく、奥沢地区会館となります。場所は、東急大井町線九品仏駅下車、浄真寺山門に向かって山道を歩き、山門向かって左の道を入ってまもなくあります。駅からの時間は3分ほどです。お間違えのないようにおいでください。
次講では、第一章「人間の条件」、第2章「公的領域と私的領域」の人間、ポリスと家族の項について要約発表と解説を行います。アレントの文体は、きわめて直感的であり、論理を追うのが難しいように思います。また同じような内容がくり返し出てきて、それぞれ異なった表現でくるまれているため、その論旨をたどるのに骨が折れる文章です。したがって、なるだけシンプル(simple)にするため、段落分けして眺めてみると理解が進むように思います。まずはしっかりと文章を読み込んでいきましょう。特に第一章は、この本全体を統括するような内容となっていますので、なにが書かれているのか、しっかり読みとりたいものです。
10月 8, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年9月29日 (土)
10月6日の宏究学舎初講日について
いよいよ10月6日から宏究学舎をはじめます。テクストは以前お知らせしましたように、ハンナ・アレントの『人間の条件』(ちくま学芸文庫)です。おそらくこの書を手に取ってみた諸君は、活字の細かさと本の厚さに絶望的なものをお感じになったかと存じます。哲学志望の学生や学者でもない限り、こんな本はおそらく読むことはないかと思います。 今回の目標はしたがって、とにかく一冊読み通すことにあります。特に文章も難解なこの本を読むについては、ひとりひとりの担当を狭くして、あらかじめ何がポイントになるかをこちらで明示して、その上で、要約する作業を中心に、読書体験を積む講座にしようと考えています。皆さんの積極的な参加をお待ちしております。
記
日時:10月6日以降12月上旬までの毎週土曜日(11月3日は休講)を予定し、全11 回。14時30分から17時
会場:世田谷区尾山台地区会館および奥沢東地区会館
受講費:3000円(会場費、チューター費などに使用)
9月 29, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年7月16日 (月)
「体験的・学問のすすめ」終講について
7月14日で2回にわたった宏究学舎の「体験的・学問のすすめ」講座は終了しました。二講目は、前回の論考を深めて、その上で現在の「学校」の諸問題について指摘してみました。内容的には、なるべく引用を避け、わたしの言葉で語るように努めましたが、より具体化させる必要も感じました。いずれにせよ参加いただいたかたはお疲れさまでした。
ところで、今回をもって宏究学舎の前半の予定は終了です。次は、10月くらいからスタートさせようかと考えています。また、そのときはよろしくお願いします。
7月 16, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年7月 1日 (日)
2007年夏学期宏究学舎終了のお知らせと7月中のお知らせ
2007年夏学期の宏究学舎は、6月30日をもって終講となりました。丸山眞男の『「文明論之概略」を読む』は大部な内容でしたし、受講生の皆さんは本を読むことの意味でもたいへんだったかと存じます。本当にお疲れさまでした。今後は、今回のテクストの内容も含めて、ものを考える意義や論理性の大切さ、そして思想の生み出されていく意味などを充分に感じながら、皆さん自身の内面への省察を深めていただければ幸いです。
ところで、先週も掲示しましたが、7月7日(土)と14日(土)の二回にわたって、『体験的・学問のすすめ』というタイトルで学校および教育についての講義を尾山台地区会館で行いたいと考えております。時間は宏究学舎の時間とほぼ同じの15時から17時です。いまのところ数名の参加希望が寄せられています。大学生は、この間、定期試験などあってたいへんでしょうが、時間が許すようならおいでいただければと存じます。なお、どなたも参加は可能ですので、参加なさりたいかたは、yagashiwa@hotmail.comまでご連絡ください。定員数等でやむを得ない場合以外は、参加承認やお断り等のお返事をお出ししませんので、メールをいただいた段階で参加ということになります。ご了解いただけますようお願いいたします。
7月 1, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年6月25日 (月)
宏究学舎最終講6月30日のお知らせ
宏究学舎夏学季の演習も、次回の第八講(6月30日・土)で終了です。前回は、徳田くんと石橋くんの発表でしたが、そのとき指摘されたテーマ設定とテクストの読解について、今後の課題としていただければと思います。次週は、会場がまた奥沢東地区会館になります。発表者は、佐藤くんと大島くんです。お二人には、是非今回のまとめ的な観点からの発表にしていただければと思います。時間等はいつもの通りです。よろしくお願いいたします。
ところで、拙書である『「感動」禁止! ~涙を消費する人びと』に重版がかかり、三刷となりました。今春、某大学の現代文の問題にも出題されましたが、まだお読みでなかったら、お読みいただければと存じます。基本的なスタンスとしては、1970年代からの消費社会の形成について、ある程度時代順に記述した超現代史的な書物でもあります。
それから、7月上旬(7日、14日)に尾山台地区会館で、『体験的・学問のすすめ』というタイトルで、教育の問題についてミニ講座を開催しようかと考えています。時間は両日とも15時から17時までです。受講料は無料ですが、会場費等は割り勘でお願いします。ただし、人数がある程度集まりませんと開催する意味がないので、もし講座を受講したい希望がありましたら、yagashiwa@hotmail.comまでご連絡願えればと存じます。内容は《「学び」とは何か》《「学校」とは何か》《脱教育・脱学校を考える》といったテーマでお話しすることになります。レジュメ等は、私の方で準備をいたしますので、特に準備するものはありません。受講希望のかたはご連絡ください。
6月 25, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年6月 6日 (水)
再び6月10日の講演会と宏究学舎次回のお知らせ
すでにお知らせしていますが、6月10日の【憲法シンポジウム】について、再度ご参集のお願いを書かせていただきます。昨日の新聞によりますと、自民党の参議院選の選挙公約には、2010年の憲法改正発議が盛り込まれています。いまの衆議院の圧倒的な数の勢力を背景に、なんとなくこのまま憲法改正を進めてしまえ、という感じが濃厚です。どうも政治家と一般ピープルである人びととの間には、おおきな格差や隔離があるように思えるのですが、このままその勢いで進んでいいものかという疑念は、どうしても払いがたいものがあります。そこで、ぜひ6月10日の井口秀作教授とのシンポジウムに多くの人びとに集まっていただき、この問題を気の済むまで、難しいことも簡単なことも話し合う場として、参加していただきたく考えております。場所時間等については、この書き込みのしたにありますが、www.shinjinkai.comにアクセスいていただき、第12回講演会をクリックしていただければインフォーメーションがあります。よろしくお願いします。
6月10日(日):午後1時会場、1時半開始(4時半くらいまで) 場所は代々木八幡区民会館(小田急線・千代田線代々木八幡下車6分)
☆6月9日宏究学舎のお知らせ☆
今回は、小林くん、大島くん、八木くんの発表です。前回の発表者には、テクストの読みの深さが求められましたが、今回発表の諸君は、今一度テクストを読みなおして、どこが問題点なのか、どこがこの章で重要なのか、そしてどこに自分がもっとも反応したのかを確認してください。よろしくお願いします。ところで、会場は東急奥沢駅近くの奥沢東地区会館にかわっていますので注意してください。奥沢駅自由が丘方向右に入る住宅街のなかにありますので、場所確認のうえ、2時30分までにお集まりください。
6月 6, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年5月28日 (月)
6月10日憲法シンポジウムのお知らせと次回の宏究学舎について
☆6月10日(日曜):憲法についてのシンポジウムを開催します!☆
国民投票法なる法律が、あれよあれよという間に作られて、3年後には現在の日本国憲法を改正するぞ、国民投票だ! って勢いになってきました。実際、政治家も含めて日本国憲法の中身を読んだり知っている人ってどれくらいいるんだろうと、思わず突ッこみたくなるのですが、この際、国民投票法も含めて、憲法についても賢くありたいと思い、下記の要領でシンポジウムを開くことになりました。企画その他は「新人会」の諸君がやりますが、わたしはいまの憲法について少し話しをします。詳しい話しは、井口秀作先生(大東文化大学教授)がお話ししてくれます。この方は、いま日本で一番国民投票法に詳しい方です。この掲示版を見た皆さん、ぜひ6月10日は午後の日程を空けてください。そして、憲法についてより賢くなりましょう!
日時:6月10日(日曜日)<13時開場・13時30分から16時30分くらいまで>
場所:代々木八幡区民会館 *小田急線代々木八幡駅下車徒歩6分
問い合わせ先:新人会(shinjin@afz.jp)
*次回の宏究学舎(6月2日)は、尾山台地区会館で14時30分からいつものようにスタートです。前回は、生賀くん、菅野さん、松浦さんの発表でした。3人ともテーマを絞り、よくまとめられていたと思います。福澤諭吉の思想の自由さと柔軟性、丸山眞男の捉え方の面白さ、そして「議論の本位を定める」「惑溺」といった概念の問題性を考えることが、いまわたしたちが暮らしている社会を客観的にあるいは深く見る視座を提供してくれていると思います。学問は、病気を治す処方を出すものではなく、むしろ病気にならぬ養生をはかるものであるという意味をよく噛みしめて、今後もがんばりましょう。次回は、柿木原くん、新美さん、徳田くんの発表です。よろしくお願い致します。
5月 28, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年5月21日 (月)
宏究学舎:次回(5月26日)のお知らせ
颯々とした五月晴れの毎日です。かつて井上陽水は、青空には孤独がひそんでいると詠いましたが、空はその蒼が透明であればあるほど、そこに一人でいる弧独を感じさせてくれるものでもあるようです。
ところで、前回は高津くん、豪竜くん、宮田くんの発表でしたが、さすが3人も論客が揃うと、なかなかボリュームも多く、質疑検討が不十分に終わってしまった感がありました。この部分の大切な部分は、「議論の本義を定める」ことと「惑溺」という意識の虚妄性についてです。よく論議のための論議、ディベート的論議、パーティートークなどとさまざまな意見交換と議論の形はあるものの、そのどれもが、なんのために議論しているのか、あるいは問題点はなにかということをそっちのけで、自己主張を押しつけたり、うまく立ち回ることのみに終始してしまう現実がありますが、そうした不毛な論議を乗りこえようというところに福澤諭吉の説く「議論の本義を定める」と「惑溺」の問題があると考えられます。そうした討議を次回は少し詰めておく必要があるかと考えています。
次回は、尾山台地区会館で、14時30分開始です。よろしく参集頂けますようにお願いします。発表者は、生賀くん、管野さん、松浦さんです。はじめてのレジュメ発表の方もいらっしゃるでしょうが、臆せずがんばってください。
5月 21, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年5月17日 (木)
5月19日は奥沢地区会館
次回の宏究学舎は、奥沢地区会館(東急大井町線九品仏下車浄真寺門前横)です。時間は14時30分です。よろしくお願いします。発表者は、高津くんと佐藤くん、宮田くんです。よろしくお願いいたします。本テクストのはじめの重要な部分です。受講生は、熟読玩味のうえ、ご参加ください。
5月 17, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年5月 4日 (金)
5月5日宏究学舎・初講日のご案内
いよいよ2007年度夏学期の宏究学舎を開講いたします。下記の要領で、ご参集いただけますようにお願いします。
日時:5月5日(土)-14時30分から17時まで 場所:世田谷区尾山台地区会館 *東急大井町線尾山台下車、尾山台商店街なか、駅から徒歩2分
テクストその他:丸山眞男著『「文明論之概略」を読む』上中下・岩波新書
当日は、ガイダンスとして、宏究学舎を開講するにあたって、レジュメ作成の要点、発表の要領、テクストの読み方、丸山眞男についてなどを講義いたします。とくにレジュメ作成などについては資料等を用意いたしますので、受講生のみなさまには、当日必ずご参加くださいますようお願いいたします。
それでは、明日のご参加、こころよりお待ちしております。
5月 4, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年4月26日 (木)
次回の宏究学舎のお知らせ
次回の宏究学舎のお知らせ
次回の宏究学舎は、4月29日(日)です。場所は尾山台地区会館となっています。 日時・場所等をお間違えないように、お願い致します。
前回は宮田君の発表でした。「権力の偏重」という問題をいかに捉えるかという問題設定でしたが、福澤の発想はいわゆる進歩史観とは違って、議論の定義をどこにおくかによって変容するというきわめて柔軟性に包まれた論理の奥行きを見せてくれます。こうした問題の置き方を、わたしたちももっと自己自身の思考の軸として体得できればと思うしだいです。
次回は、西田チューターと高津くん、それと私とで、発表を行います。テクストもこれで読了となります。5月5日からの宏究学舎の本格スタートにむけてがんばりましょう!
4月 26, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年4月15日 (日)
プレ宏究学
プレ宏究学舎 4月21日のお知らせ
先日4月14日では、高津君によって第13章をテクストに発表がありました。各方面からの質問や問題点が出され、さすが学部3年生以上になると力がつくものと、つくづく感じ入った次第です。ところで、次回21日(土)の宏究学舎は、第16講を中心にテクストの精読を行う予定です。ただし、私事ですが、11時ころから15時くらいまで仕事が入りました。宏究学舎は会場が近いので15時には到着するつもりですが、今回の開始は15時10分からということでお願いします。また会場も、尾山台地区会館から東急大井町線九品仏下車の奥沢地区会館に変更されます。お間違いのないようにお願いします。
5月5日からは、大学新入生も交えた本格的な宏究学舎がスタートします。思想的な力を強めるチャンスです。皆さんのご参加をお待ちしております。またこうした勉強会に興味のある方もご参加いただければと存じます。
記
4月21日の宏究学舎:15時10分開始・会場は奥沢地区会館
4月 15, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2007年4月 7日 (土)
2007年夏学期宏究学舎開講のお知らせ
2007年夏学期 宏究学舎 開講のお知らせ
宏究学舎も開講して7年目を迎えます。ここまで持続的に開講し続けられたのは、各年毎に学問の研鑽を積みたいと考えている多くの学生や社会人諸君の存在が大きかったと考えております。そうした意欲を土台に、2007年度も充実した講座を展開したいと思っています。今年も大きな収穫を期待しています。 2007年夏学期のテーマは、大学新入生も学べるように、「丸山眞男を読む」ということにいたしました。丸山眞男は政治学者にとどまらず、思想哲学あるいは文学においても、一度は通過しておく必要のある碩学です。講座は、受講生の発表とチューター(大学院生)の指導および私の講義によって展開されます。また今年度からは、研究を先行させている学部4年生の指導・助言もまじえて、とくに大学新入生へのサポートをはかっていきます。講座レヴェルは、学部における卒論ゼミナール程度です。新入生にとっては、いくぶん重量がありますが、徹底的なテクストクリニックとレジュメ作成、および発表能力と論理構成力を鍛錬するには適宜な質量と考えています。参加申し込みなどについては下記を参照し、本ホームページにおかれているメールでご連絡ください。
*ただし、今回の宏究学舎は、二部制となっています。昨年まで受講していた諸君は4月14日(土)から講義が展開され、4月21日(土)、4月29日(日)の3回講座でこれまで残っていたテクストの講読を行います。新規で参加なさる受講生や新入生諸は5月5日が初講日となります。(4月から開講分はプレ宏究学舎となります)
記
【テーマ】 「丸山眞男著『「文明論之概略」を読む』を読む」
【テクスト】丸山眞男著『「文明論之概略」を読む』(岩波新書:上中下巻) *できれば福澤諭吉著『文明論之概略』も携行すること
【日時】1.プレ宏究学舎初講日-4月14日(土):尾山台地区会館
2.宏究学舎初講日-5月5日(土):尾山台地区会館 *時間はともに、14時30分から17時まで(時間厳守)
【場所その他】 尾山台地区会館 (東急大井町線尾山台下車、尾山台商店街ハッピーロード途中、駅から約3分)
*日程予定:5月5日(土)、12日(土)、19日(土)、26日(土)、 6月2日(土)、9日(土)、16日(土)、23日(土);予備日6月30日(土)全8講座
*受講料は3000円です。内容は会場費その他雑費とチューター講師料等です。プレ宏究学舎の場合は必要ありません。受講料の集金は5月5日初講日以降に行います。
4月 7, 2007 3. 宏究学舎 | Permalink
2006年8月24日 (木)
宏究学舎秋学期中止のお知らせ
しばらく仕事が忙しく、なにも書かないままに一ヵ月近くになってしまいました。
ところで、宏究学舎についてですが、夏学期ではテクストである『「文明論之概略」を読む』(上・中・下)のうち、ちょうど半分の第11講まで読み進みました。そこで、秋学期では、その後を読み進めていくつもりでしたが、わたくしの個人的な問題で申し訳ありませんが、どうにも日程的に今年度後半の予定がきつく、残念ですが、秋学期の予定は、2007年2月以降、集中的に実施したいと思います。しばらく、お待ちいただければ幸いです。
10月からは、東大駒場キャンパスでの自主ゼミがスタートします。初講日は10月16日(月曜日)時間は18時からです(以降毎週月曜日18時、全10講)。教室等はまだ決まっていませんが、おって東大自主ゼミのカテゴリーでお知らせします。テーマは『「特攻」という思想・「戦争」の記憶』です。まずは、そちらのほうへの受講をよろしくお願いいたします。
それと、明日から中東に行ってまいります。日本という括りにいるより、異国・異境の地は、人をして思考を深めさせてくれるように、いつも思っています。街で暮らす人びと、田舎での生活の佇まい。そしてボスボラス海峡を渡るオキシデントとオリエントの混じり合った明るさと悲しみ。街の小路や空と溶け合ってどこまでも続く坂道を、歩いてこようと思います。
8月 24, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年7月 3日 (月)
2006年夏季宏究学舎終講について
2006年夏学期の宏究学舎は7月1日で終講となりました。参加していただいた受講生の皆さんには、お疲れさまでした。いろいろ収穫も反省もあったかと存じますが、しっかりと内容を吟味して、これ以降の成果につなげていただければ、幸いです。
次講2006年秋季講座は、9月9日から開講ということになります。学生諸君はまだ夏休みかもしれませんが、だからこそまとまって勉学できる時期です。テクストも、『「文明論之概略」を読む』の後半部第12講からですので、時間のあるうちにしっかり読み解いておいてください。また秋季講座からの参加希望も受付ております。ぜひテクスト全体を読了して、ご参加いただければと存じます。
ところで、10月16日(月、18時)から10回(毎週月曜日)にわたって、東大駒場キャンパスで自主ゼミを開講いたします。詳細については、東大自主ゼミのコーナーで9月上旬に掲示いたしますが、テーマは「戦争と記憶」を軸に、特攻隊として死を強制された青春の問題を、受講生の皆さんと論考してみたいと思っています。
よく、思想だとか哲学だとかは、七面倒なもので、実社会には役立たないとして等閑視するむきがあります。現代社会のように死が目前には見えにくくなっているなかで、そうした主張はいわば当然のように思われます。 しかし、社会に蔓延する精神的な病からの殺人や自殺、あるいは、他者に対しての無関心と併走するかのような孤独は、まさに実社会そのものであり、それらとどうつき合うかは、それ自体で思想的であり哲学的なテーマです。「考える」ことを放棄し、流れのままに生をおくるのであれば、それは自己における緩慢な死を積み重ねていっているのとおなじです。 悩みや苦しみから解放されるのは、そうたやすくありません。思想や哲学も同じです。悩み苦しむことは、あなたが自己の生を生きたいとする希望の象徴です。その困難さと生への希望は、思想や哲学に向かうこととかわりがないのです。複雑に入り組む思考や論理、その一つ一つに向きあうことで、なんらかの生きるヒントが湧いて出て、さらに自己から発して他者への連帯を意識できる、それが悩みや苦しみを経てきた人びとの感想なら、思想や哲学を学ぶこともそこに通じます。
とにかく、8回の講座が無事に終了したことを皆さんと確認して、秋季宏究学舎でお会いできるのを楽しみにしています。最後に、tutorをしていただいた西田君と天願君に、お礼を申し上げます。
7月 3, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年6月27日 (火)
第八講(最終講)のお知らせ
前講で発表いただいた生賀君、高津君、杉本君、中島さん、梅澤さん、お疲れさまでした。一挙に5本でしたので、進行をしていただいたTutorの西田君には、ご苦労をおかけしました。
今回の発表では、「国体・正統・血統」の章が、現代における「愛国心」問題と重なり重要なテーマだったと思いますが、福澤諭吉の考える「国体」と丸山眞男の抱いている「国体」という微妙なブレが、時代状況の変容とどう斬り結んでいるのか、もっと議論があってもよかったと思いました。また、一般的に、テクストの読みが十分でない場合が散見し、特に一年生には、もっと日常的に読書を積んでおいてほしいと感じました。
さて、次回は早いもので、最終講となります。発表者は、宮田君と吉田さんです。テクスト前半部を総括する意味での発表を期待しております。
会場は、奥沢地区会館です。前回尾山台と言ったようにも思いますが、正しくは、九品仏駅下車、浄真寺前の奥沢地区会館ですので、よろしくお願いいたします。時間は、2時半からです。なお、当日は打ち上げを予定していますので、お時間の方、よろしくお願いします。打ち上げで、今回の反省も含めていろいろ話ができたらと考えています。
6月 27, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年6月13日 (火)
第六講のお知らせ-日曜日にご注意!
前講では、勝又さんから「文明と政治体制」について発表していただきました。要点が整理されていて素晴らしい発表だったように思います。 ただしここで問題になったのは、二つあります。一つに福澤諭吉のいう「政治的惑溺」とは何かということ、次に「非政治性」についての丸山眞男の言説の意味です。 福澤の言う「惑溺」とは、政治的制度そのものに起因するものではなく、むしろ制度に寄りかかり、それを自明としてしまう態度や既定概念に依存してしまっている状況をさしていると言っていいし、丸山の「非政治性」については、専門的で意識的な政治性ではなく、アマチュアリズムにあり学問や芸術に身を置くもののなかから運動を展開すべきという、肯定的に使用しているのが理解されました。 しかし、こうした丸山の意味する「非政治性」には情緒や感情というものが介在しているのであって、それらは個人が育んでいると思っているのだが、きわめて集団的な、あるいは国家的・排他的意識があるのではないかという議論がなされました。こうした立場から丸山批判を展開している思想家に姜尚中がいるわけですが、次回は、そうした論議も含めて宏究学舎が展開されることを期待しています。
ところで、次回第六講座は、6月18日日曜日です。会場は尾山台地区会館で、発表者は生賀君、斉藤さん、杉本君です。よろしくお願いいたします。時間は2時30分を予定しています。日曜日であることを、ご注意ください。
6月 13, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年6月 4日 (日)
第五講のお知らせ
宏究学舎も早いもので半分を折り返し、次講は第五講になります。先週は、森君、高津君、国分さんの発表ですが、内容的には充実していて、発表者本人とともに受講生にも指標となるような内容だったと思います。先週までで、「議論の本位を定める」という福澤諭吉の思想的意味は、ほぼ認識が行き届いたように思います。また「リバティーズ」の意味も思想的雑居との懸隔が十分に認識されたと思います。物事を考える意味で、このテクストはすぐれて知的刺激を掻き立てるものだと、わたし自身も強く思いました。
そこで次講6月10日ですが、場所はホームグラウンドの尾山台地区会館にもどります。発表者は生賀君と勝又さんです。テクスト第五講の「国体・政統・血統」と第六講の「文明と政治体制」の部分です。しっかりとテクストを読み込むことからテーマを決めて発表していただけますようお願いします。
6月 4, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年5月31日 (水)
次回(6月3日)第四講宏究学舎について
前回の第三講は、「歴史の捉え方」を中心に、福澤諭吉と丸山眞男の思想的概説を行いました。歴史とは「過去と現在との対話」にあるという意味を理解していただけたら幸いです。考えておきたいのは、「対話」とは、決して一方向からのアプローチではないということです。自己の内面もつねに外化され変換しうる、あるいは「取り替え可能」なものとして、螺旋的に展開されるものです。「自己の言葉が他者に理解されて、はじめて自己自身を確認する」という言語学におけるフンボルトの言葉は、歴史にも当てはまるように思います。
ところで、次回は、上野毛地区会館に会場が動きます。場所は、東急大井町線上野毛駅下車。駅前の環状八号線と交差している道を環状八号線とは反対方向に商店街のなかを歩き、鉄道橋を渡った次の信号を右に(等々力・尾山台方面)に折れて、5分ほどいったところにあります。
発表者は、森君、高津君、国分さんです。テクストの第二講から四講までの発表になりますので、受講する皆さんも、しっかりテクストを読み込んできてください。
5月 31, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年5月22日 (月)
次回(5月27日)宏究学舎について
第二回宏究学舎で発表していただきました佐藤君・天願君、どうもお疲れさまでした。ともにテクストである『「文明論之概略」を読む』を読むうえでは、要となる問題提起がなされたと思います。一つに古典を読むことで現代といかに関わっていくのか。もう一つに「議論の本位を定める」ことの意義についてでした。前者は歴史性の問題と響きあうものがあり、後者のテーマは、福澤および丸山の問題の捉え方に関係するものです。この二つの問題提起は、今後テクストを読みすすめていくうえで、発表者の論考につねにつきまとっていく問題でもあります。
歴史性とはリニアな発展史的思考だけでは捉えられないものです。柄谷行人の言葉を借りれば、つねに歴史における「取り替え可能」性を読み込むことで、歴史として選択されない歴史の存在を意識していかなければなりません。そして歴史で何が論じられたか、いかなる問題がおこったのかという意識を、結果としての歴史ではないところからくみ上げてはじめて、問題史として意識することが可能になり、そのなかから歴史意識が形成されてくるもののように思います。前回はそうした議論を今後深めていくうえで、いいスタートが切れたように思います。
さて、次回は5月27日(土)尾山台地区会館です。発表者は森君です。よろしくお願いいたします。今回の発表者は森君ひとりですので、開始時間は15時厳守と言うことでお願いします。あわせて当日は、受講生には、テクストを読んでの感想を述べていただく時間を設けたいと考えています。ひとり3分程度で、ご準備ください。よろしく。
5月 22, 2006 3. 宏究学舎 | Permalink
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2006年4月30日 (日)
【宏究学舎】2006年夏季講座開講
■テーマ■
どのようにものを考えるか、どのようにいまある時代と自己を内面化できるか。
自明としてあるものを疑い、特別なことが普遍としてあること知る。
細部に意味を見出し、大きなものの価値を検証する能力をつける。
自分の言葉で他者を捉え、他者の視点で自己を見直す。
内面化する意味は、上記のことにある。
まずは、テクストを読むことからはじめよう。そして、次には考えよう。最後にはそれらの言葉を自分の体のなかにぎゅっと詰め込んでみよう。
そのとき、ひとつの地平が見えてくることもある。
■テキスト■
『「文明論之概略」を読む』(上・中・下) 丸山眞男 岩波新書
タイトル:近代国家の意味と思想の独立を考える!
■講座初講日■
初講日・5月6日(土)-14時30分
■期日■
5月20日・27日、6月3日・10日・18日・24日、7月1日
*全八講座-原則として毎週土曜日14時30分から(日曜日の日もある)
■場所■
尾山台地区会館
東急大井町線尾山台下車
*東急東横線自由が丘乗り換え、大井町線へ下車して環八方向(警察派出所の反対)に歩いて3分
■参加費■
あわせて3000円
4月 30, 2006 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink
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2005年9月 5日 (月)
【宏究学舎】2005年秋季講座開講
■テーマ■
靖国問題を見るまでもなく、追悼と哀悼、国家としての祭りと英霊への感謝など、ナショナリズムを梃子とした言説が、近年、この国の内外に満ちあふれている状況です。それを肯定するにも否定するにも、ナショナリズムとは何かといった概念へのアプローチがなされていないうえに、「ニッポン!チャチャチャ!」でもないわけで、ナショナリズムへの帰属性というものを、洗い出してみる必要があるように考えています。
そこで、今回のテクストは、姜尚中の『ナショナリズム』(岩波書店2001年)をガイドブックがわりとして、そこに紹介された基本文献などの読み込みも含めて講座を展開することにしました。
■テキスト■
姜尚中の『ナショナリズム』(岩波書店2001年)
*初講日まで各自でご準備ください。
9月 5, 2005 3. 宏究学舎 | Permalink
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2005年4月 5日 (火)
【宏究学舎】2005年夏季講座開講
■テーマ■
現代の大量生産、大量消費主義のなかで、個人が「欲望に特化した」消費者としての位置にしかたてないでいる現実を考察するとともに、かぎりなく漂流を余儀なくされている人びとのありようと、国際的分業体制や多国籍企業による市場管理の下での点滴効果を期待するしかないまで追いつめられている「人間」相互の現在的な分断を乗りこえる思想的論考を展開したい。
■テキスト■
見田宗介『現代社会の理論』(岩波新書)
*初講日まで各自でご準備ください。
4月 5, 2005 3. 宏究学舎 | Permalink
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2004年9月 5日 (日)
【宏究学舎】2004年秋季講座開講
■テーマ■
歴史の実証性の限界を拠点として歴史自体の忘却をはかり、
言い換え(ニュー・スピーク)を日常化する情況に対して、「歴史」の意味を考え、
現在的な再構築をはかる。
■テキスト■
E・H・カー著『歴史とは何か』(岩波新書)
9月 5, 2004 3. 宏究学舎 | Permalink
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2004年4月 5日 (月)
【宏究学舎】2004年夏季講座開講
■テーマ■
竹内好を読む
■テキスト■
竹内好著『日本とアジア』(ちくま学芸文庫)
4月 5, 2004 3. 宏究学舎 | Permalink
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2003年9月 5日 (金)
【宏究学舎】2003年冬季講座開講
■テーマ■
「みんなで丸山真男を読もう!」
■開講日■
10月11日(土曜日)14時30分
*当日の開講時間は、厳守ください。
*会場は、原則として尾山台地区会館となっています。
変更の場合は、追って連絡いたします(宏究学舎掲示板をご覧ください)。ただし、11月18日は上野毛地区会館となっています(東急大井町線上野毛下車)。
■場所■
世田谷区尾山台地区会館第一会議室(世田谷区等々力2-17)
*東急大井町線(渋谷から東急東横線自由が丘乗り換え)尾山台駅下車。商店街を南にとり、環八にむかい3分歩き右側
■テキスト■
『日本の思想』(岩波新書)
*当日必ずご持参ください。
宏究学舎2002年秋学期開講のお知らせ
2002年夏学期講座に続き、秋学期の講座を開催します。
● 初講ガイダンスは10月12日(土)午後3時30分です。
*詳細は9月末までに、当サイト上でお知らせします。
1. 講座は、隔週土曜日に予定していますが、日曜日に変更されることもあります。
2. 10月12日の開講日には、ガイダンスおよび日程調整などおこないますので、必ずご参加ください。
9月 5, 2003 3. 宏究学舎 | Permalink
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2002年9月 5日 (木)
【宏究学舎】2002年秋季講座開講
■テーマ■
『歴史の空間と思想』 ~戦後日本の思想と大衆の位置~
すでに2002年ともなり、現代が「戦後」という括りで、とらえられないとする論考が多くなってきた。世界は、アメリカを中心とするグローバリゼーションに組み込まれる一方で、ファンダメンタリズム(原理主義)の狭隘な世界観がテロリズムを生み、日本はそのなかで、自らのアイディンティテーをどこに求めようとしているのか、まさに漂流して状況だと評されてもいる。しかも、漂流は、日本という国家の状況を示すだけではなく、いまわれわれが依拠しているこの市民社会という共同幻想をも液状化せしめている。
たしかに、いまさら「戦後」でもあるまいと思うことは多いものの、では、「戦後」の問題は霧散したのであろうか。いや、おそらくは「戦後」57年、日本人は「戦後」を回避し続けてきた。そのおざなりにされた問題の上に、われわれはいくつかの厚化粧を施して、この時代を表層的に滑ってきたのではないだろうか。
「戦後」の問題でつねに大きな存在は、「大衆」だったにちがいない。しかしながら、思想家は「大衆」にたいし正面から向きあったことがあったろうか。大衆は、つねに「見えない存在」であり、「声なき声」とされてなかったか。
そこで、本講座では、鶴見俊輔をテクストとして、「戦後日本の思想と大衆の位置」について、論考したいと思う。自らのアイディンティテーの模索にとどまらず、グローバリゼーションという立論の曖昧さにも着目して、思想の置き場所についての方向性も丁寧に考えてみたい。
■テクスト■
『戦時期日本の精神史』『戦後日本の大衆文化史』
鶴見俊輔著(岩波書店)
9月 5, 2002 3. 宏究学舎 | Permalink
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