datebased 八柏龍紀の公式ホームページ: 2011年4月

« 2011年3月 | トップページ | 2011年5月 »

2011年4月22日 (金)

社会哲学講座と書評についてのお知らせ!

今日発売の「週間金曜日」の書評欄に、この3月震災のさなか完結した『田村隆一全集』の書評を書いています。ご覧いただければと思います。

さて、すでに告知いたしましたが、この5月から三つの講座が、それぞれ開講されます。

一つは5月2日からはじまる「マックス・ウェーバーを読む」講座です。これは受講生の発表で構成するゼミ形式のものです。初講日時は、5月2日18時30分から19時10分となります(時間に注意!)。*初講日は、ゼミ進行のための【orientation】となります。このとき発表者の割り振りなど行いますので、必ず参加してください。

二つ目は、おなじく5月2日からはじまる「国家論~国家が溶けるとき」の講座です。この講座は講義と質疑応答で進行していく講座です。講師がレジュメを配布して、それにしたがって講義を行います。時間は「マックス・ウェーバー」の講座後の19時30分~21時をめどとして、その後20分ほど質疑応答を行います。

◆両会場とも池袋勤労福祉会館(JR池袋西口下車、ホテルメトロポリタンをすぎて池袋消防署のとなり4F)です。原則月曜日の開講となります。
◆申し込みは、新人会メール:shinjin@afz.jp か
    担当学生平野君へ:
ed91264@kisc.meiji.ac.jp
    もちろんこのHPのメールyagashiwa@hotmail.comでも結構です。 

つぎに【very50】の講座のお知らせです。こちらのほうは、『日本のプロフィールⅡ』<戦後66年の軌跡>を扱うものです。日時は下記の予定が変わりまして、毎週木曜日に開講することになりました。したがって初講日は、5月12日(木曜日19時30分~21時)となります。
お問い合わせは、very50<very50@live.jp>
very50のHP<http://www.very50.com/>をご覧ください。

4月 22, 2011 0. 緊急のお知らせ, 2011年社会哲学講座について |

2011年4月 7日 (木)

2011年夏学季講座のお知らせです!

 「震災と原発」の2011年。この時期に私たちは何を考えればいいのか?

 多くの人びとの死と不安、絶望を前にして、いまは言葉はほとんど無力になっているのだと思います。テレヴィでは、「がんばろう日本」だとか「君は一人じゃない」などという軽い言葉が、洪水のように溢れかえっていますが、根拠のない「被害者」意識に立って、安々と喋り散らす空虚な言葉を、私は見逃して許そうとは思っていません。この薄っぺらな「善意」の欺瞞が、人びとを緩ませ、よりかかるしかしらない現在を作っているように思えて仕方ありません。

 もちろん言葉の回復にはまだまだ時間がかかると思っています。被災した人びとの寡黙さにある痛苦に、安易に近づくことはまだ不可能だと思います。近づくには、まず自分自身が発する言葉をささえる精神と、その表現としての思想をいかに築くかによると思います。
 そのなかで、この5月から静かに、そして真摯にいっしょに思考すべく2011年の夏学季講座を開催します。
 詳細は、下記の通りです。

 社会哲学講座: 「国家が溶け出すとき~いま、国家とは何か?」

 [概要] 近代において国民国家が形成されてから、国家の役割はいったい何    だったのでしょうか? と同時に現在のGlobalism拡散の時代にあって、国家はどのような存在となりえるのでしょうか? そこでこの講座では、いまわたしたちが自明としている「国家」のありようを、多国籍金融権力や巨大企業の暴虐を批判的に見据え、現在の原発や環境破壊を問題史的視座から捉えなおし、戦争と離散(Diaspora)の時代から、新たな地平に這い出す意味を考えてみたいと思っています。
 
日時:2011年5月2日初講日(原則毎週月曜日)
 場所:池袋勤労福祉会館(JR池袋西口下車、ホテルメトロポリタンを過ぎ    て池袋消防署の横)
 講座日:5月2日、9日、16日、23日、30日/6月6日、13日、20日/7月4日、11日<全十講座:時間19時30分~21時>

 *受講料などのお問い合わせは、下記にメールをいただければ幸です。
    新人会メール:shinjin@afz.jp か
    担当学生平野君へ:
ed91264@kisc.meiji.ac.jp
    もちろんこのHPのメールyagashiwa@hotmail.com でも結構です。

 それと同じく、マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫を使用)を読む! というゼミも開催します
 日時は、社会哲学講座の前の時間、
17時40分~19時10分に実施します(会場は同じ)。
 
こちらのゼミは受講生の発表によって、テクストtextを講読していくゼミです。とくに大学生および院生で、ゼミ、卒業論文の作法や方法論を学びたい方、この機会に、マックス・ウエーバーの著作を読了し理解したい方におすすめです。ふるってご参加ください。

 
*お問い合わせは、上記と同じNPO新人会か担当学生の平野君までにお願
   いします。
 *ともに締め切り日時は、5月2日までにお願いします。

 そのほかにも、戦後史の講座:仮題『日本のプロフィールⅡ-敗戦から66年の現在』という講座も実施予定です。
 こちらのほうは、NPO【very50】(
http://www.very50.com/で、5月14日から全8講座(原則、土曜日に開講)の予定です。詳細は、上記のHP参照の上、メールでお尋ねください。
 *この講座はu-streamで配信され、ご自宅で受講できます。

 悲惨な現実に、いかに言葉を復活させるか? それには、言葉を支える精神が必要です。歴史や社会の構造を見据えて、しっかり学び、それを糧にして、いかに行動するか。いまもっとも求められているのは、そうした営為だと思います。各講座とも、ふるってご参集いただければと存じます。

*ツイッターもご覧ください!  http://twitter.com/#!/yaga_tatsu




 

4月 7, 2011 |

2011年4月 6日 (水)

山は裂け 海はあせなむ 世なりとも・・・

 震災からまだ四十九日もたっていない。まだ喪に服すべき日々のような気がする。「がんばれ!日本」なぞという言葉は、ためらいと慟哭で、とても口を衝いてでてきやしない・・・。

 かつて街であった場所には、ほったらかしにされた瓦礫と季節はずれの寒風にはためくビニールヒモがはためく。もう着ることのかなわないお気に入りの衣服、散乱する木ぎれ、原形をとどめないベビーカー、そしてでこぼこになった自動車、ひっくりかえて腐った魚のはらわたのように剥き出しになった船底、海を流れる屋根、さまざまな記憶をすべて埋め尽くすように土砂に覆われた商店街とストーブが燃えていた部屋・・・。夜になると、そうした文字通りの廃墟が月明のなかで苦しみにこらえるように呻吟している。

 復興を語る口の滑らかさ、深刻げに眉の顰める表情・・・。それらの空虚さと、北国の風雪にも耐えて暮らしていた人びとの心痛は遠い位相にある。地底の奥深くに一条の灯火を見つけ出すのは、避難所の固い地面に身を横たえ、じっと居座る恐怖と不安に身をゆだねた人たちだけだろう。

 山は裂け、海はあせなむ、世とは・・・。

 でも、思うのだ。救われることとは、生きるということとは・・・。それをいままでどれだけ考えてきたか。
 「善意、善意、善意・・・」。「一人じゃない、一人じゃない、一人じゃない・・・」。「ボランティア、ボランティア、ボランティア・・・」。
 それらのリフレインの洪水に押し流されてはいけないものがあるんじゃないか。まずは死を悼みたい。そして生きている意味を問わねばならないと思う。

 鋭利な刃で差し込まれた痛みは、いますこし時が過ぎ、鉛のような鈍痛にとってかわられた。その痛切を記憶として刻みながら、未来という時間に歩き出すすべを考えよう。すくなくとも、これまでの調子づいた時代の流れに沿うことだけは拒絶したいと思う。功利主義と成果主義、自己責任という声高さも拒否したい。原発ももちろん、独占をもくろむ自己実現の意識に対峙しなくてはならない。

*山は裂け・・・の和歌は、源実朝の「山は裂け 海は浅せなむ 世なりとも・・・」からのものですが、ここではその情景のみが心に映像として顕れたのであって、下の句とあわせて詩句全体の意味とは無関係です。

*それと、最近ツイッターをはじめました。つぶやくというよりは呻いている状態です。<yaga_tatsu八柏龍紀>でやっています。
    http://twitter.com/#!/yaga_tatsu

 

 

 

 

4月 6, 2011 0. 緊急のお知らせ |