2010年6月23日 (水)

さまざまなお知らせです。

すでにお知らせしていますが、
6月26日(土)には、映画評論家であり教育評論家でもある佐藤忠男さんとの講演会が行われます。
わたしは、現在、大学と自主ゼミで行っている講座(文学から考える戦後の歴史空間)にそったかたちで、おもに戦後における人びとの「精神」や「気分」のありようなどについて、わたしの「映画体験」をも絡めて、お話しし、積極的にみなさんと意見交換したいと考えています。

よろしくお集まりいただき、意味のある講演会にしていきたいと思っています。

          

日時:6月26日(土)、時間13時30分~16時

会場:東大駒場キャンパス一号館109教室
     京王井の頭線駒場東大前下車すぐ(渋谷から各駅停車で2つめの駅)

・・・そんなことで、6月26日の池袋勤労福祉会館で自主ゼミは、お休みです。次講は、7月3日(土)です。お間違えのないようにお願いします。次講は、「ヴェトナム、朝鮮半島、沖縄」というテーマで、1960年中盤の「歴史空間」の論考に入ります。

・・・東大全学自由ゼミは、6月28日(月)で第九講を行います。テーマは、日本の文学sceneにとって重要なテーマである「在日」文学についてとなります。そのつぎには、いよいよ村上春樹について、講義の内容も現在的なテーマとなっていきます。レポート等の提出は、ただに単位の可否にとどまらず、講座内容を高めるためにも、よろしくお願いします。

6月 23, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ>, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年6月 4日 (金)

講演会と全学自由ゼミ:6月7日(第六講)のお知らせ

6月に入って、ここ数日は颯々とした風が吹きわたり、一年で、この季節がもっともいい季候なのかもしれません。

こんな時期、6月26日(土)に、東大駒場キャンパス1号館109号教室で、映画評論家佐藤忠男さんとわたしとで、講演会を行います。テーマは、戦後の日本映画を通して、戦後のありようを考えるというものです。

              
      『戦後の日本映画を考える


日時:6月26日(土) 13時開場、13時半~16時半
場所:東京大学駒場キャンパス *京王電鉄井の頭線駒場東大前下車
     一号館(時計台の校舎)109教室
講師:佐藤忠男(映画評論家)、八柏龍紀(批評家)


 
ところで、テーマについてですが、このテーマでは、いささか漠然としている感じがあると思います。ただし、いまわたしはゼミで「文学を通して戦後の歴史空間を考える」といった講義をしていますが、そのなかで、人びとに「欲求されたリアリズム(=現実性、存在性)」ということを考えながら、映画にこそそうした「欲望」が色濃く表象されているのではないか。佐藤忠男さんは、かつて映画には「自惚れの鏡」といった要素があることお書きになったことがありましたが、そうしたものも含めて、「戦後」という歴史空間と映画の関わりについて、いろいろお話ができれば、いいかなと考えているしだいです。

多くの皆さんのご参集をおまちしております。

 つぎに、東大全学自由ゼミについてです。次講でこのゼミもちょうど半分を過ぎることになります。毎回のレポートが厳しいと思っている学生諸君も何人かいるかと思いますが、この時期まとまって、短編ではありますが、日本の戦後の小説を時系列的に読んでいくという経験はなかなかできないのではないかと思います。いい機会だと思って、お読みいただければとおもいます。

 次講第六講では、いよいよ<60年安保>の時代背景と、そのときに発表された三島由紀夫の『憂国』、大江健三郎の『政治少年死す』がテーマとなります。樺美智子さんが死亡するという衝撃的な事件もあったこの「60年安保」とは、いったいどういったMovementだったのか、当時の若者のEnergieと高度成長期に突入する人びとの政治意識など論考していきたいと考えています。
 ぜひとも、Textをお読みいただいた上で授業に参加していただければと思います。

6月 4, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ>, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年5月13日 (木)

東大全学自由ゼミ:第三講<戦記文学と「逆コース」>について(5月17日)

 5月10日第二講では、<問題提起としての「戦後民主主義」>というテーマthemeで論考しました。


 第二講では、戦後の「歴史空間」における「慰霊」という磁場のありようについて前講から引き続いて論考するとともに、それに加えて「文学の可能性」という視座を根底に据えながら、「戦後文学」の位置を問いかけてみました。
 その際、
島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』を課題として受講生諸君に精読していただき、「私小説」の構造的な意味などを検証しつつ、「戦後文学」のありようと、その後の「戦後民主主義」という「時代空間」との齟齬についてまで論及し、問題のありかを探っていきました。
 

 そこで第三講では、大岡昇平の『俘虜記』をtextにしながら、「戦記文学」について考えてみたいと思います。歴史の授業などでは、戦記物といえば『太平記』などを思い浮かべる受講生もいるかと思いますが、大岡昇平の小説作法は、それらといかなる異相にあるのか。また今回は、古処誠二という若い小説家の描く戦記小説もtextとして配布し、相互の異相についても論考を加えてみたいと思っています。

 受講生の積極的な発言を、次講ではお願いしたく思っています。なお、課題のレポートもよろしくお願いします。
 内容的にはタフtoughな講座となっているかと思いますが、少しずつですが、「文学の可能性」というものが姿を現しつつあるように感じている受講生もいることだと思います。
 そんな様子が、レポートにも現れています。今回は、少し分量が多くたいへんでしょうが、欧米の大学生と比べれば、分量的にはけっして多いものではありません。よろしくお願いします。

 充実感のある講座になるように、皆さんとともにさまざま考えていきましょう。 

5月 13, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年5月 4日 (火)

東大自由ゼミ・社会人講座(自主ゼミ)のお知らせ(次講の予定など)

【東大全学自由ゼミ】について

自由ゼミは、4月19日のガイダンスに続き、26日に<第一講>「敗戦という現実を前に」の講義を行いました。時間延長もあり、受講生の皆さんはお疲れになったかと思いますが、今後も活発な質疑応答・議論を重ねていきたいと思います。
 次講は、連休があって5月10日ということになります。
 テーマは、「問題提起としての戦後民主主義」です。テクストtextは、すでに配布されていると思いますが、島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』です。熟読の上、授業に臨んでください。ついでに、レポートの提出は、5月9日(日曜日)午前中をめどにお願いします。携帯以外の方は、なるべく添付ファイルでの送付をお願いします。受講生諸君が、この作品にたいし、どのような「読み」をするのか、たいへん興味のあるところです。

【社会人講座(自主ゼミ)】

この講座は、5月1日から開始されました。内容は、「8月15日」の意味をとりあげ、「文学の可能性」との関連で、慰霊と敗戦の記憶の齟齬の「戦後」的陥穽について論考しました。次講は、一週あいだが空いて5月15日(土)ということになります。課題textが配布されています。しっかりとお読みいただき、次回には、さまざまな討議が展開されることを期待しています。レポート提出期限は、5月14日以内でしたら、結構です。よろしくお願いします。

5月 4, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ>, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年4月25日 (日)

東大自由ゼミ(月5)ならびに書評のお知らせ

 4月19日を初講(ガイダンス)として、東大全学自由ゼミ<夏学期>がスタートしました。
 ガイダンスには、思いのほか多くの希望者が集まったこともあり、レジュメ印刷等で混乱しましたが、これからの日程その他をお話しできました。明日(4月26日)からいよいよ本格的に講義と論考を重ねていきたいと思っています。

 【第一講】であつかうテクストtextは、初講に配布した田村泰次郎『肉体の門』埴谷雄高『透視の文学』の二編です。レポート提出ができなかった受講生も、いちおう目を通してきていただければと存じます。【第一講】でのテーマは、<「敗戦」という現実をまえに>です。「敗戦」という認識と文学との交差するありようについて、お話しできればと存じます。

 つぎに、4月23日(金)発売の「週刊金曜日」書評欄に、橋本忍著『複眼の映像』(文春文庫2010年)の書評を書いています。ぜひお読みいただき、また書評させていただいた本書『複眼の映像』をお読みいただければと存じます。
 そもそもわたし自身、書評とは本の紹介ではなく、その本の意味を問うものだと考えて、書評させていただいていますが、本書が語りかけている意味は、映画にとどまらず、ひろくわたしたちの「視座」の意味を問うものになっていて、お読みいただく価値は高いものと考えます。ぜひご一読ください。

 そして、5月1日(土)から、今度はいよいよ<「戦後国家」NIPPONの現在>の講座がスタートします。朝日新聞4月20日朝刊にも、マリオンのコーナーで紹介記事が出ています。
 参加希望のかたは、運営学生の中村君(
shunsuke.naka@jcom.home.ne.jp)までお申し込みください。まだ若干定員に余裕があるようです。

 

4月 25, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |