自主ゼミ 第三講について
10月12日(月)は日本的には休日となっていますが、自主ゼミは第三講を開講します。テーマは<「戦争の世紀」からの離脱>で、カントの『永遠平和のために』を論考します。
前講では、ジョージ・オーウェルの『1984年』を論考しました。「平和」が戦争や国家統制によって囲繞されている状況を、現代的な状況の透視画のようにジョージ・オーウェルが表現した意味を考えてみました。
そこで次講の第三講では、領域国家から主権国家が誕生し、その後、国民国家が形成されていく過程について再度確認する作業とともに、国家と理性、国家意志と統制という地点から、カントの『永遠平和のために』を読みかえ、カントの考えていた「平和」についての論議を深めたいと考えています。
第一講でホッブズの『リヴァイアサン』について、国家こそが「万民の万民に対する戦い」を抑制するという近代国民国家の「契約」について言及しましたが、第三講では、国家を律する「契約」の今日的な意味を考えてみたいと思います。今の国家や社会体制は、はたして「平和」への希求にどれだけの耐久性を持つのか。より新たな「平和」への試行が必要なのか。第四講のクラウゼヴィッツの『戦争論』につながる論考をしたいと考えています。
本講と次講ともに、テクストならびに講義内容に、現代の平和を巡る問題性のような具体性が少なく、受講している皆さんには、難しい印象をもたれるかたもいらっしゃると思いますが、「国家」と「平和」を避けては通れませんので、資料等に目を通していただいて、些細な感想や質問でもいいので、お寄せいただければ幸いです。
台風接近もあり、雨脚が強まっていますが、また次回月曜日、お会いできればと存じます。
10月 8, 2009 0. 緊急のお知らせ, 2009年度自主ゼミ | Permalink




