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2009年9月24日 (木)

講座『平和論』について

 いよいよ9月28日(月曜:19時30分~21時)から自主ゼミ開講となります。

 夏学季は、『「大東亜共栄圏」の思想と現代』というテーマで、「大東亜共栄圏」構想がなぜ現れ出たのか、それとともに現代における「オリエンタリズム」とない交ぜになった「大東亜共栄圏」のベクトル(力学)のありようにも論考しました。明治以降、国民国家が形成されていく課程で、国家のもつ欲望が、結局は支配と被支配の序列化に収斂されていく道筋を、民衆の欲望が操作されていく課程を検証しながら 論を進めてきました。講義の際には参考文献を配布し、その読み解きのなかで受講生の皆さんの論考も深まったかと思います。

 そこで秋季講座では、夏学季で論考した戦争へのベクトル(力学)と対峙する意味で、平和へのベクトル(力学)についての講座を設けました。

 これまでの近代国家形成の歴史を振り返ると、「平和」とは何とも曖昧で、たよりなく、それでいて、だれでもここに依拠するかぎり「正義」の側にたつ欺瞞的な臭いすらする言葉のように思えます。そういえば、「LOVE & PEACE」などとポップな感覚で持ち上げられたこともありました。

 本講座では、「平和」について、その実在的な意味を問いかけたいと考えています。「平和」とはいったい何を意味するものなのか? それが「戦争」や「テロ」への<anti>な対抗軸として存在するものなのか。そして、それ以上に、私たちが求める「平和」とは何か? 「戦争」や「テロ」はつねにそれが行使されるとき一種の正当性を身にまとうものですが、はたして「平和」にそういった正当性はあるのか? わたしとわたしに関わる人びとの平和は、他の人や他の国籍を持つ人びと、および過去も未来も含めてまだ会ったこともない人びとの「平和」を侵略しないものなのか? あるいは、いま現在電車かバスであなたの隣に座っている人の「平和」は果たしてあなたが求めている「平和」と同じなのか?

 「平和」について考える手がかりを暴力や戦争などにもおきながら、毎週さまざまな資料を配付して、それを含めての講義論考をはかっていきたいと思っています。

 ほぼ毎週月曜日、全10回の講座は、仕事をお持ちで時間的余裕の乏しい皆さんには厳しい日程かと思いますが、人はどっかで仕事とは違った「活動」で心身ともに活性化をはかる必要と意義はあるかと思います。わたし自身もともに「学ぶ」姿勢で研鑽をはかっていこうと考えています。

 皆さんのご参集をお待ちしております。

場所:池袋勤労福祉会館

    住所:東京都豊島区西池袋2-37-4
          電話:03-3980-3131
          交通案内:池袋駅南口下車 徒歩約7分
   
受講申し込み:新人会・八木まで(mail:shinjin@afz.jp)

9月 24, 2009 0. 緊急のお知らせ, 2009年度自主ゼミ |