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2009年3月31日 (火)

2009年度夏学期<宏究学舎>と<社会人のための歴史講座>開設のお知らせ

 桜が美しい季節になりました。心なしか電車のなかではさまざまな地方の言葉が行き交っている印象です。春は、いろんな意味でのスタートの季節です。

 ところで2009年度夏学期(5月から7月)の講座予定をお知らせします。

 今年度は、東京大学駒場自主ゼミはおこなわず、時間を遅くしての【社会人のための近現代史講座】をおこなう予定です(講義内容に関しての詳細は4月13日に公示します)。

 テーマは「戦争に傾斜する論理性と抒情性」について、昨今の「GLOBALISM(グロバリズム)」に内在する問題点と、極東の島国日本が内在する「JAPANIZATION」といった現代的視座から、近代および現代日本の歴史問題を考えていきたいと思っています。

 ただし、難しい講座にする気持ちはありません。近現代の通史的知識を確認する意味でも、、あるいは日本の近現代史の流れを再確認する意味でも、教養主義的な講座を展開していこうと考えています。

 講座の進行は従来の自主ゼミと同じように10回の講座で、とくに「昭和」の時代を中心に時代的に配列された10の時代テーマに沿って講座を展開したいと考えています。日時は5月11日から7月13日までの毎週月曜日(19時30分から21時、講義質疑応答を含め約90分)。場所は池袋勤労福祉会館(池袋駅下車徒歩約8分)を確保しております

 つぎに【宏究学舎】の講座についてです。

こちらの方は、大学生を中心としてのゼミ講座です。柄谷行人の『日本近代文学の起源』(講談社文芸文庫)を基本テクストに、こちらは受講生にレジュメ作成と発表を義務づけて展開するゼミです。レヴェルは大学のゼミの卒業論文作成の程度をめざし、レジュメ作成の指導や発表・テーマ設定などの指導を行います(こちらも講座内容の詳細は、4月13日におこないます)。

 場所日時等は、5月2日初講日で原則毎週土曜14時30分~17時まで(全10回)。場所は世田谷区尾山台地区会館を押さえております(東急大井町線尾山台駅下車徒歩3分)。

 両講座とも参加資格等はございません。運営その他については、それぞれの講座ともゼミ委員(学生)がおこなう予定です。別途プリント・コピー代や場所代等を含めた受講料が若干かかると思いますが、それは4月13日にお知らせします。

 参加希望の方は、当HPのメールアドレスまで、希望の旨をお知らせください。

3月 31, 2009 0. 緊急のお知らせ |

2009年3月 5日 (木)

【very50】3月15日講座について

   3月15日(日)に【very50】の講座をおこないます。

テーマは、吉田茂です。詳細は【very50】の掲示板をご覧ください。

http://very50.com/

 小沢民主党党首の疑獄事件が世間を騒がせています。今回の講座は、それを受けたわけではないのですが、『PrincipleかPracticeか』というテーマをおいて、政治シーンにおける思想のありようについて考えていみたいと思っています。

 日程的に年度末ですが、「忙中に必ず閑あり」。時間は自分でつくるものです。「忙しい!」という人に限って、たいしたことをやってないのは会社員でよく目にする光景です。いまをいかに考えるか? そうした意味で、今回の「吉田茂」の講座は、さまざまな意見や議論が期待されるところです。皆様の積極的なご参集をお待ちしております。

以下は【very50】の案内文です。

吉田茂は、政治家であって社会活動家ではないのかもしれないません。しかし、いかに権力に魅せられ、権力欲に炎のような渇望をもっていたとしても、自らの政治活動を正当化するためには、自分の行動が、その国の国民なり、社会に支持されなくてはなりません。その意味で、政治家も社会活動家といえるでしょう。

敗戦後日本は占領され、日本の政治はアメリカの国益を第一義とするGHQが掌握しました。日本は、ある意味でアメリカの属国としての第一歩を踏みだします。その流れで、戦後の民主的改革は押しつけられたものとの言説、いわゆる「東京裁判史観」や「自虐的史観」といった戦後政治への批判が、一時期大きな勢いをもったことがあります。ただし、吉田茂の政治手法を分析すると、敗れたものが、いつしか勝ったものの力をうまく吸収し、知らず知らずのうちに自らのペースに取り込んでいったしたたかな相貌が浮かび上がります。そこで今回の講座では、いま流行の白洲次郎の「原理原則(principle)」という虚妄さをふまえつつ、吉田茂の「実践(practice)」というしたたかさをテーマにしてお話ししようと思います。吉田茂の政治手法と戦後を俯瞰しながら、わたし自身の労働運動の経験もふまえて、社会活動の実践的な意味について考えていきたいと思っています。

3月 5, 2009 |