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2008年12月17日 (水)

【very50】12月21日の講座について

 12月21日(日曜:午後5時30分から7時)に【very50】の講座で、社会活動家としての宮澤賢治についてお話しをします。

 宮澤賢治は、『よだかの星』や『銀河鉄道の夜』など幻想的世界を描いた童話作家的な印象を、多くのみなさんはお持ちでしょうが、そうした芸術家という側面以上に、「教師」として、「農業技術者」として、または市井の「社会改良家」、あるいは「芸術家」として、東北岩手の風土や人びとと深く交感し、その土地と生活の中で自らのありようを求めつづけた人でした。

 かれをそうした運動にすすませたものは何か。わたしたちは、よく「自分は何のためにあるのか」という問いを必然的に発することがあります。それは、人間のありようが、目的をもって生まれ出たものではなく、人間が、いまの自分をとりかこむこの世界の中で、いかにあるべきかを模索するように運命づけられた存在であるがゆえのことかも知れません。

 それは、サルトルの言葉では「人間の存在は、本質より実存が優先する」ということだと思います。ハサミには、ハサミとしての目的、つまり本質があるけど、人間には、そうしたものが存在しない。

 冬の夜空を見あげていると、澄んだ空気に多くの星が瞬いています。宮澤賢治は、星が送り届ける光に希望を見出し、反対に雲が厚くかかり、雨が降り出した暗い夜空にも、その向こうに星が瞬いていることを、いつも楽しげに語る人だったようです。

 【very50】における2008年の講座はこれで最終講となります。

 詳細は http://very50.com/ です。

    

 

12月 17, 2008 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等 |