宏究学舎 第三講座のお知らせ
◇宏究学舎の連絡が、一時滞りましてすみません◇
次講は10月4日(土)で第三講座ということになります。場所は上野毛地区会館です。*東急大井町線上野毛駅下車、環8内側の道を等々力方面に5分ほど歩くとあります。
前講では、第一草稿(1)の「労賃」について発表があり、それにそってのマルクスの読み方について論考しました。テクストは、マルクス26歳のころ書かれたもので、いわゆる初期マルクスのテキストとして知られ、ヘーゲル左派(青年ヘーゲル派)の影響における文体や表現が目につくものですが、そうであってもマルクスの「疎外論」については、このテクストが、もっともマルクスの考察を映しだしているもののように考えられています。
いわばこれまで、「人間とはなんぞや?」という問いに、多くの哲学者は、経済的な視座から捉えることなく、思惟のみにて人間が存在するが如く、宗教的哲学的な論考に明け暮れていました。それをマルクスは、思惟とはその人間の経済的行為や格差によって規定され、そうしたものを「下部構造」としたうえで、「下部構造」と「上部構造」の相互浸透によるその社会的相互の関係のなかから読み取ろうとしました。いわば、哲学を経済的視点から考え、経済学を哲学としてとらえるという意味がここにあります。
昨今まで、いわば「夢追い系フリーター」といわれた「やりたいことがあるから」とか、中田英寿の「自分探し系」などの若者のありように、それを一つのファッションとして甘やかし、肯定していた社会や権力が存在していること、そのこと自体に言い知れぬ作為的な、あるいは皮相的な詐術のありようを感じていました。それとともに、「小泉改革」なる軽薄な政治運営で生み出された労働市場の規制緩和、そして、それらがもたらした現在の若者が置かれた惨憺たる現状を、マルクスを再読することで認識の俎上にあげ、いま『蟹工船』を読んでいさえすれば「社会派」だと思い込んでいること自体の惰弱さを、あえて批判の俎上にあげる意味を、このテクストを読むことにおいて意図しています。
第三講座は、第一草稿の(2)資本の利潤についての論考となります。まずは、徹底的にテクストを読み詰めていく作業を必要としています。受講生のみなさんの積極的な「読み」をよろしくお願いします。
*くり返しますが、9月27日(土)は休講となります。
9月 22, 2008 0. 緊急のお知らせ, 3. 宏究学舎 | Permalink




