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2008年6月21日 (土)

6月23日第十講の連絡とvery50、宏究学舎秋季講座について

   <東大自主ゼミ第十講について>

 次講6月23日の第十講は、戦後の「特攻」の言説についての第二回目の講義となります。今回は、戦没学生記念会「わだつみの会」の戦後の軌跡を追いながら、戦後における「特攻」の意味を論考したいと考えています。前講での質疑応答で、知識人の「戦争責任」と政治家や軍部の「戦争責任」の位相と、その重さについて、より明確に分析すべきという議論がありました。私としては、政治家や軍部指導者は国民を先導しているようで、実は国民との一体化をはかることによって、戦争を遂行をする側面が大きいと考えています。知識人は、その特性である「説得力」で国民を鼓舞し、それが自己の保身につながるという意味で、「責任」の質が私的利益に結びついた要素が大きいと考えられます。そうしたことも含めて、次講では論考を深めたいと思っています。

   <VERY50での講義について>

 それから6月28日(土)から各週で、very50という団体で、自著である『「感動」禁止!』の講義を行います。この本は、現代における「消費」というテーマで書いたものです。ぜひお読みいただき、その内容や状況への積極的な討論等をつうじての講座に、ご参集いただければ幸いです。詳細は下記にHPのアドレスがありますので、ごらんください。

     http://www.very50.com/GSS/top.php

 

   <宏究学舎・秋季講座について> 

 次に、今年度も宏究学舎を開講します。期日は9月13日(土)を初講日として全10講座行います。テクストは、カール・マルクス『経済学・哲学草稿』(岩波文庫)の予定です。詳細については後日(8月中旬)に掲示いたしますが、テーマは、現代社会における「人間疎外」です。初期マルクスのテクストとして長らく読まれている『経哲草稿』(略)には、ハンナ・アレントによる批判的な意味での摂取の仕方がある一方で、すぐれて直接的に現代的状況の予言と読み取ることも可能です。いまもう一度、このテクストを読みとる意義は少なくないと考えます。多くのみなさんのご参集があればと存じます。

6月 21, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座, 3. 宏究学舎 |