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2008年6月29日 (日)

明日第十一講のお知らせと昨日のお礼

 またまた連絡が遅れましてすみません。明日6月30日(月)も予定どおり自主ゼミを行います。今回のテーマは前講でお話しした『わだつみ』の問題をふまえて、「戦争加害責任」について、1960年以降の動きを押さえつつ論考していきたいと思っています。「特攻」が戦後の言説のなかで、右翼的国家主義に収斂していく状況なども論考してみたいと考えています。

 ところでゼミもこれまで十講が終了し、あと二講を残すのみになりました。そこで前講の際、ゼミ委員からアナウンスがあったかと思いますが、明日講義終了後、6時30分から渋谷でゼミコンパを開催するとのことです。場所等などは、明日連絡があるかと思いますが、これまでの講義への質問や問題の所在などについて、食事をまじえてお話しできれば幸いかと存じます。よろしくお願いいたします。

 それと、昨日【very50】の講座には、多くのみなさんにお集まりいただき、ありがとうございました。この講座は、ともに土曜日の7月12日が第二講、7月26日を第三講として、連続講義というかたちになっています。昨日は、活発な討議がなされて、たいへん充実した時間をすごさせていただきました。受講生のみなさんおよび関係スタッフのみなさんにお礼申し上げます。

6月 29, 2008 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等, 2. 東大自主ゼミ講座 |

2008年6月24日 (火)

[very50]講座のお知らせ

 すでに掲示いたしていますが、6月28日19時から20時30分(以前の掲示とちがい時間帯が変更になっています)、旧日の出小学校JR池袋東口から徒歩10分程度 http://www.toshima-mirai.jp/center/sc_hinode/index.html#01)で、自著『「感動」禁止!』についての講座が開かれます。この講座は、以降隔週土曜日全三講座行われます。詳しくは下記、または下記のアドレス(これも以前の掲示のものとは違っていますので、ご注意ください)に掲示いたしますが、私としては、自著について、はじめてお話しすることになりますので、本では書けなかった「消費」といまの私たちの暮らしや生き方、ありようなどについても考えていることをお話ししたいと思っています。また、若干の討論もできたらいいかな、とも思っています。多くのみなさんによる活発な講座にしたいと考えています。

                   記

◆日程(日程は変更の可能性あり)
・第1回 6/28(土)第1回:本書(テキスト)
    第2章「感動は量産される」

・第2回 7/12(土)第2回:本書(テキスト)
    第3章「感動を買った女は幸せか?」

・第3回 7/26(土)第3回:本書(テキスト)
    第4章「残された<感動>の居場所」

 アドレス http://www.very50.com/top.php

6月 24, 2008 1. 講演予定等 |

2008年6月21日 (土)

6月23日第十講の連絡とvery50、宏究学舎秋季講座について

   <東大自主ゼミ第十講について>

 次講6月23日の第十講は、戦後の「特攻」の言説についての第二回目の講義となります。今回は、戦没学生記念会「わだつみの会」の戦後の軌跡を追いながら、戦後における「特攻」の意味を論考したいと考えています。前講での質疑応答で、知識人の「戦争責任」と政治家や軍部の「戦争責任」の位相と、その重さについて、より明確に分析すべきという議論がありました。私としては、政治家や軍部指導者は国民を先導しているようで、実は国民との一体化をはかることによって、戦争を遂行をする側面が大きいと考えています。知識人は、その特性である「説得力」で国民を鼓舞し、それが自己の保身につながるという意味で、「責任」の質が私的利益に結びついた要素が大きいと考えられます。そうしたことも含めて、次講では論考を深めたいと思っています。

   <VERY50での講義について>

 それから6月28日(土)から各週で、very50という団体で、自著である『「感動」禁止!』の講義を行います。この本は、現代における「消費」というテーマで書いたものです。ぜひお読みいただき、その内容や状況への積極的な討論等をつうじての講座に、ご参集いただければ幸いです。詳細は下記にHPのアドレスがありますので、ごらんください。

     http://www.very50.com/GSS/top.php

 

   <宏究学舎・秋季講座について> 

 次に、今年度も宏究学舎を開講します。期日は9月13日(土)を初講日として全10講座行います。テクストは、カール・マルクス『経済学・哲学草稿』(岩波文庫)の予定です。詳細については後日(8月中旬)に掲示いたしますが、テーマは、現代社会における「人間疎外」です。初期マルクスのテクストとして長らく読まれている『経哲草稿』(略)には、ハンナ・アレントによる批判的な意味での摂取の仕方がある一方で、すぐれて直接的に現代的状況の予言と読み取ることも可能です。いまもう一度、このテクストを読みとる意義は少なくないと考えます。多くのみなさんのご参集があればと存じます。

6月 21, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座, 3. 宏究学舎 |

2008年6月12日 (木)

講演会のお礼と第九講について

 6月7日の雨宮処凜さん、辻元清美さんとの講演会には、多くの方々においでいただき、ありがとうございました。また、学生スタッフのみなさんの企画運営もたいへんよかったと思います。当日は、お疲れさまでした。

 今回の講演で、わたし自身話しながら感じていたことは、「働く」ってことは、どんなことなんだろうかということでした。労働の対価として金銭を得、それを生活の糧とする。その労働への対価が、ここのところ劣悪な状態である。社会的弱者が増産され、その苦境から抜けきることが出来ず、忍従の日々を強制されている。その地点への問題意識から、先日の講演会は、その意識の共有と、その脱出の方途の模索のためにあったのだ、ということはまったくその通りなのですが、では「働く」ということは、生活するための経済的な領域に止まっている問題なのだろうか、という疑問を、あの会場でわたしはずっと抱いていました。

 わたしがそこで考えていたことは、「働く」ということは、その個人が自らの肉体や精神というものの活動を表現手段として媒介させながら、自己を取り囲む「社会」、でなければ「周囲」への時間的空間的な「働きかけ」をすることにこそ、意味があるのではないかということでした。わたしが見るに、請負や非正規労働の搾取の最大の「罪責」とは、この地点にあるように思うのです。労働の対価あるいは評価が、金銭に換算されること自体、マルクスのいう「人間疎外」に外なりません。人々が、自己の暮らしの生命維持としての「労働」に埋没し、思想をその地点から構築していく愚かさを、ハンナ・アレントは「活動」という言葉で対置しながら語っていますが、現代的ハイパーエコノミズム(超金融市場利潤成果主義とでもいうべきでしょうか)のパラダイムにばかりとらわれている「労働」の問題に、人間があるべき志向性とわれわれを柔らかく包み込む環境という視点を注ぎ込む必要を、わたしは感じ取っていた次第です。「働く」ということは、文字通り、われわれの外に「働きかける」ことではないか。そうした言葉の真の意味に、「労働」という言葉を再生させる必要を感じていました。

 そう考えると、企業が広告宣伝、企業イメージのため、環境を意識している、そのための援助をしているという現在的なありように、わたしは強い違和感をもっています。ほんらい、こうした問題は、企業の活動から切り離し、何も対価を求めず、拠出されるべきものじゃないかと考えます。こうした功利主義的発想は、個人の人間としての「活動」を無意味化させる企み以外の意味をもちません。

 ところで、話をかえます。自主ゼミも6月16日で第九講を迎えることになりました。ここから戦後の「特攻」への言説を論考することになります。大熊信行は『国家悪』のなかで、日本という国家および日本人個人の身体の襞にまでしみ通っている、思想的な無責任と一過性的な非歴史性を追求しています。しかしながら、大熊の鋭い批判は、なんども同様な批判がくり返されてはいるものの、なかなか定着していないのが現在の状況のように思います。第九講以降は、批判は批判として、なぜ批判性が時代の転化点を形成しえないのかの問題を、丁寧に論考して行ってみたいと思います。最終講義まで、あと数回を数えるのみです。受講生の方々には、これまでの講義や論考をふまえて、さらなる思考性を模索していただければと存じます。 

6月 12, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座 |

2008年6月 9日 (月)

6月9日第八講について

 連絡が遅れてすみません。明日6月9日は、第八講目に入ります。

 今回のテーマは、「一億特攻」と呼ばれた「特攻」の日常化について考えてみます。新聞紙上を見ると、1944年10月の関大尉以下の「特攻」の記事は、思ったほど大きく取り扱われていません。実際の出撃は290回ほど実施したのですが、そのうち発表されたのは71回でした。その理由は、戦果が上がってないという現実が一方にあるのと、毎度「特攻」では、いかにも負け戦、劣勢なのは明らかで、「特攻」は、いわば国民への興奮剤であるという効能を減少させる恐れが大本営にはあったからと思われます。そのなかで、国民はこの「特攻」をどのように捉えていたか。その辺りも論考します。

 

6月 9, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座 |

2008年6月 1日 (日)

雨宮処凜、辻元清美そして八柏龍紀の講演会迫る!

 連絡が遅れましてすみません。6月7日に『「難民化」する若者たち』というテーマで、若者の劣悪な状況を告発し続けている作家・雨宮処凜さんと衆議院議員・辻元清美さん、そしてわたし八柏龍紀で講演会を行います。

 非正規雇用の現実のなかで苦しむ若者、そのなかで貧困と「負」のスパイラルに落とし込まれている若者、ささやかな希望や夢などに活路を見出そうにも、ワーキングプアという手枷足枷をはめられ、身動きとれない状況になっている若者の「現在」を考える講演会です。

 ただし、わたしとしては、そうした問題にとどまらず、非正規労働者である若者を搾取して利潤追求に突っ走り肥え太っている大企業、いまの政治体制と立法府が無力である現実、若者をそうした窮地に追いやっている「大人」の問題、会社の論理のなかでしか生きられない「正社員」の閉域性なども問題として、議論できればと考えています。

 みなさんの振るってのご参集をお待ちしています。

               

 6月7日(土曜日):13時開場13時半開始

 場所:日本青年会(JR千駄ヶ谷、東京メトロ外苑前駅下車)*神宮球場とその前のテニスコートのとなり。國學院高校、都立青山高校近く。

 主催:NPO法人 学生団体新人会

6月 1, 2008 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等 |