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2008年5月 7日 (水)

次講5月12日の講義について

 連休中は、あまりぱっとしない天気でしたが、受講生のみなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか。前講では「戦争とテロリズムの相関」というテーマで、おもにテロと特攻についての講義をいたしました。講義でもっともわたしが心を砕いたのは、テロと特攻の異同をふまえて展開される論理の矛盾についてでした。言い換えれば、相対的な視点にとらわれると、テロと特攻はここが違うから、テロが悪で特攻は正義であるとする論理、同じようなものだから無駄死なのだという安易な結論への連結、その結果、双方に内在する問題を深く掘り下げることなく、ただ問題の結論のみが言説となってしまう問題性をお考えいただきたいということでした。

 次講はそうしたことを含めて5月12日(月)「圧縮された近代国家の形成」というテーマで、そもそも特攻というきわめて理不尽な作戦が敢行された日本における「近代国家」のありようを考えてみたいと思っています。受講生のみなさんには、あらかじめ『近代の超克』における座談会のテクストをお渡ししていると存じます。なかなか読みづらく、いったい何を話し合っているんだろうという感想をお持ちの方も多いかと存じますが、1942年のこの時期にこうしたことが当時の日本の知的エリートと称される人物によって語られたことを、どのようにお感じなるか、その点の短いコメントを寄せていただければ幸いです。

 以前もお話ししたかと存じますが、毎週お願いしているコメントは、なにも論文やご意見などを開陳していただきたいというものではなく、あくまでも講義の準備として、受講生のみなさんの印象といったものを、相互に交換したいという趣旨のものです。今回も大量な文章をお寄せいただいた方がいらっしゃいますが、まとめその他に手が取られますので、できるだけ簡潔にお願いしたと存じます。よろしくご協力ください。

5月 7, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座 |