6月2日第七講について
自主ゼミも過半を過ぎ、特攻の「現実」について前講から論考しています。前講は、レイテ海戦における関行男大尉の特攻出撃に至る問題性を、軍神や捕虜などの問題性と絡めて考えてみました。次講では、その後の特攻作戦のありようについて、沖縄戦で大量投入された特攻の現実を考えてみたいと思っています。
人間を弾丸にかえて死を強制する作戦は、そのものが「悪」以外の何ものではありません。しかし、どうしてそれが「罪責」として捉えられなかったのか。そこに「この国」の国家、民族、民衆、しくみ、精神などさまざまな問題性がひそんでいるわけで、したがって現象面のみを捉えて論ずるのではないところに、現代に通底する問題の因子が存在すると言うことができると思います。本講座は、ただ単純に特攻の悲劇を伝えようというものではありません。受講生のみなさんには、この点はすでにじゅうぶんに認識されてきていると思いますが、今後もさらなる論考を重ね、いま自分たちの足下にわだかまっている問題性を追求していきたいと思います。
5月 31, 2008 0. 緊急のお知らせ, 2. 東大自主ゼミ講座 | Permalink




