【東大自主ゼミ講座】<2005年度>『アジアのなかの「日本」~戦争の光芒と陰影~』
■講座内容■
国民国家論やポストモダン、ポストコロニアルなどの論考が進んでいるなか、はたして「学問」が、現代社会において何らかのrealityを持ちえているか、あるいは、actualな問題提起や変革へのprogramを形成しえているのかという疑いは、ますます膨らんできているように思います。
本講座では、その問題を、まずは解き明かしていきたいと考えています。いま「学問」する意味は何か? 知識を得るとは何か? それは、学問であるいは知的世界での優位者になるため、つまりは思想の官僚として君臨するためでも、また分断化・分散化した索引的な知識を寄せ集めるのでもないはずです。本講座では、そんな地平を切り開きたいと考えています。
つぎに講義についてですが、先のアジア太平洋戦争期に、朝鮮半島や満州といった植民地と「日本本土」との関わりのなかから生まれた主としては文学作品を数編あげて、それらを精読することで、アジアのなかの「日本」という存在を論考したいと考えています。国際化(globalism)や経済や文化の海外進出という現代的状況と、戦時期の「国際化」「海外進出」との位相を論考するとともに、「公(おおやけ)」という領域と「私(わたくし)」といった対立概念を解体し、「公」という概念に集約される現代的意味にも論を展開していきます。
注)2006年度は秋に開講予定となっております。
4月 1, 2005 2. 東大自主ゼミ講座 | Permalink
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