【東大自主ゼミ講座】<2002年度>『「在日」の現在 ~「にっぽん」という国で暮らすこと~』
■講座目的■
歴史的に言っても、日本はまわりを海に囲まれ、黒潮も親潮も外部からの文化を伝来するには大きな役割をはたしたが、内発的な文化が海流の壁を越えて外に向かうことは少なかった。したがって、文化を吸収することに日本人は大胆ではあったが、自らの文化を外に向けて発信することはなく、いわば、文化・文物の受け手としては積極的であるが、外国人との関係や文化の混在については、きわめて内向的な性格を築いたといえる。そして、それが外国人との関係において現代においても奇妙な「ねじれ」として残存する。
. 昨今、日本には多くの外国人が居住する現実がある。それは古くは在日韓国・朝鮮人、あるいは華僑や中華人から、1990年頃までのバブル景気のなかで、出稼ぎ者としてやってきた南米、イスラム系、東南アジア系の人々など、その多様性は拡大し、また各「在日」のありようも、祖国の貧困、南米の日系2世・3世の出稼ぎ、農村の嫁、ビジネスチャンス、売春、犯罪、政治亡命などさまざまの状況が見て取れる。それと同時に、それら「在日」の人びとが集まるコミューンも形成されつつある。
そこで、本講座では、そうした「在日」の現在の諸問題への認識を深め、あわせて国籍問題などこの国の「在日」外国人への対応、また、日本社会のなかにおける「在日」の位置と日本文化との関係などを、豊富なフィールドワークをおこなうことで、確認し論考したい。
3月 5, 2002 2. 東大自主ゼミ講座 | Permalink
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