2010年7月 1日 (木)

講演会のお礼と【書評】についてのお知らせ

東京では、暑い日が続きますね。湿度も高いし、蛙になった気分、といっても蛙じゃないので、意味不明な話ですけど・・・。

6月26日の東大駒場での講演会は、おかげさまでいろいろな分野の方においでいただき、その後の交流会も楽しいものでした。運営学生の皆さんには感謝申し上げます。またおいでいただいた皆さんにも、お礼申し上げます。

 ところで、よく考えたら、渡辺京二著『黒船以前』から、ほとんど毎週、書評を書いていましたが、お知らせせずにいました。
その後には、6月11日刊「週刊金曜日」に『写真で見るヒトラー政権下の人びとと日常』を、6月25日には『たいまつ十六年』むのたけじ著を、そして7月2日にはジョン・ダワー著の『昭和』を、それぞれ書いています。

 もし、お時間などありましたら、ご一読、あわせてあつかった書籍もお読みいただければ、幸いです。

7月 1, 2010 0. 緊急のお知らせ, 1. 講演予定等 |

2010年6月23日 (水)

さまざまなお知らせです。

すでにお知らせしていますが、
6月26日(土)には、映画評論家であり教育評論家でもある佐藤忠男さんとの講演会が行われます。
わたしは、現在、大学と自主ゼミで行っている講座(文学から考える戦後の歴史空間)にそったかたちで、おもに戦後における人びとの「精神」や「気分」のありようなどについて、わたしの「映画体験」をも絡めて、お話しし、積極的にみなさんと意見交換したいと考えています。

よろしくお集まりいただき、意味のある講演会にしていきたいと思っています。

          

日時:6月26日(土)、時間13時30分~16時

会場:東大駒場キャンパス一号館109教室
     京王井の頭線駒場東大前下車すぐ(渋谷から各駅停車で2つめの駅)

・・・そんなことで、6月26日の池袋勤労福祉会館で自主ゼミは、お休みです。次講は、7月3日(土)です。お間違えのないようにお願いします。次講は、「ヴェトナム、朝鮮半島、沖縄」というテーマで、1960年中盤の「歴史空間」の論考に入ります。

・・・東大全学自由ゼミは、6月28日(月)で第九講を行います。テーマは、日本の文学sceneにとって重要なテーマである「在日」文学についてとなります。そのつぎには、いよいよ村上春樹について、講義の内容も現在的なテーマとなっていきます。レポート等の提出は、ただに単位の可否にとどまらず、講座内容を高めるためにも、よろしくお願いします。

6月 23, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ>, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年6月 5日 (土)

書評のお知らせ

 昨日うっかり書きそびれてのですが、『週刊金曜日』6月4日号(昨日発売)に書評を書いています。

 渡辺京二著『黒船前夜』(洋泉社2010年)についての書評です。この著者は『逝きし世の面影』(平凡社から刊行)という本を書いた人としても知られていますが、今回のこの本も、読みごたえのある本です。

 書評ともどもお読みいただければと思います。

6月 5, 2010 0. 緊急のお知らせ |

2010年6月 4日 (金)

講演会と全学自由ゼミ:6月7日(第六講)のお知らせ

6月に入って、ここ数日は颯々とした風が吹きわたり、一年で、この季節がもっともいい季候なのかもしれません。

こんな時期、6月26日(土)に、東大駒場キャンパス1号館109号教室で、映画評論家佐藤忠男さんとわたしとで、講演会を行います。テーマは、戦後の日本映画を通して、戦後のありようを考えるというものです。

              
      『戦後の日本映画を考える


日時:6月26日(土) 13時開場、13時半~16時半
場所:東京大学駒場キャンパス *京王電鉄井の頭線駒場東大前下車
     一号館(時計台の校舎)109教室
講師:佐藤忠男(映画評論家)、八柏龍紀(批評家)


 
ところで、テーマについてですが、このテーマでは、いささか漠然としている感じがあると思います。ただし、いまわたしはゼミで「文学を通して戦後の歴史空間を考える」といった講義をしていますが、そのなかで、人びとに「欲求されたリアリズム(=現実性、存在性)」ということを考えながら、映画にこそそうした「欲望」が色濃く表象されているのではないか。佐藤忠男さんは、かつて映画には「自惚れの鏡」といった要素があることお書きになったことがありましたが、そうしたものも含めて、「戦後」という歴史空間と映画の関わりについて、いろいろお話ができれば、いいかなと考えているしだいです。

多くの皆さんのご参集をおまちしております。

 つぎに、東大全学自由ゼミについてです。次講でこのゼミもちょうど半分を過ぎることになります。毎回のレポートが厳しいと思っている学生諸君も何人かいるかと思いますが、この時期まとまって、短編ではありますが、日本の戦後の小説を時系列的に読んでいくという経験はなかなかできないのではないかと思います。いい機会だと思って、お読みいただければとおもいます。

 次講第六講では、いよいよ<60年安保>の時代背景と、そのときに発表された三島由紀夫の『憂国』、大江健三郎の『政治少年死す』がテーマとなります。樺美智子さんが死亡するという衝撃的な事件もあったこの「60年安保」とは、いったいどういったMovementだったのか、当時の若者のEnergieと高度成長期に突入する人びとの政治意識など論考していきたいと考えています。
 ぜひとも、Textをお読みいただいた上で授業に参加していただければと思います。

6月 4, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ>, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年5月20日 (木)

5月22日(土)の自主ゼミのご連絡です。

 池袋での自主ゼミも、次講で第三講となります。戦後の歴史空間をどのようにとらえるべきか、それぞれお考えも異なっていることだと思います。このゼミは、社会人のかたや学生が、それぞれ混じり合い、さらに学年や大学の垣根など存在しないゼミです。ゼミを活性化する意味でも、さまざまな質問、あるいは意見を述べていただけると幸いです。
 ただし、学生諸君の場合には、今後のことも考えて、すこし厳しめな対応をとるかと思います。それは質疑の内容がどうだとかではなく、質問する際、自分だったら「こう考える」といった態度を明確にお願いしたいと思っているからです。
 その点、よろしくご配慮ください。

 次講のテクストtextは島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』です。1964年に発表されたものですが、この文学作品を読み、皆さんが「おもしろい」でも「わかりづらかった」でもいいので、活発に発言願えれば幸いです。
 その地点から何が「おもしろく」、何が「わからなかった」のかを考えてみるなら、今のこの時代との「戦後」という時代との連累implicationといった意味が浮き出てくるようにも思います。
 学生諸君のレポートの提出をお待ちしております。

 ちなみに先週号の『週刊金曜日』書評欄に、渡邊一民著『武田泰淳と竹内好』(みすず書房)が掲載されています。お読みいただけるとありがたく存じます。

 

5月 20, 2010 2010年夏学季<自主講座ゼミ> |

2010年5月13日 (木)

東大全学自由ゼミ:第三講<戦記文学と「逆コース」>について(5月17日)

 5月10日第二講では、<問題提起としての「戦後民主主義」>というテーマthemeで論考しました。


 第二講では、戦後の「歴史空間」における「慰霊」という磁場のありようについて前講から引き続いて論考するとともに、それに加えて「文学の可能性」という視座を根底に据えながら、「戦後文学」の位置を問いかけてみました。
 その際、
島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』を課題として受講生諸君に精読していただき、「私小説」の構造的な意味などを検証しつつ、「戦後文学」のありようと、その後の「戦後民主主義」という「時代空間」との齟齬についてまで論及し、問題のありかを探っていきました。
 

 そこで第三講では、大岡昇平の『俘虜記』をtextにしながら、「戦記文学」について考えてみたいと思います。歴史の授業などでは、戦記物といえば『太平記』などを思い浮かべる受講生もいるかと思いますが、大岡昇平の小説作法は、それらといかなる異相にあるのか。また今回は、古処誠二という若い小説家の描く戦記小説もtextとして配布し、相互の異相についても論考を加えてみたいと思っています。

 受講生の積極的な発言を、次講ではお願いしたく思っています。なお、課題のレポートもよろしくお願いします。
 内容的にはタフtoughな講座となっているかと思いますが、少しずつですが、「文学の可能性」というものが姿を現しつつあるように感じている受講生もいることだと思います。
 そんな様子が、レポートにも現れています。今回は、少し分量が多くたいへんでしょうが、欧米の大学生と比べれば、分量的にはけっして多いものではありません。よろしくお願いします。

 充実感のある講座になるように、皆さんとともにさまざま考えていきましょう。 

5月 13, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年5月 4日 (火)

東大自由ゼミ・社会人講座(自主ゼミ)のお知らせ(次講の予定など)

【東大全学自由ゼミ】について

自由ゼミは、4月19日のガイダンスに続き、26日に<第一講>「敗戦という現実を前に」の講義を行いました。時間延長もあり、受講生の皆さんはお疲れになったかと思いますが、今後も活発な質疑応答・議論を重ねていきたいと思います。
 次講は、連休があって5月10日ということになります。
 テーマは、「問題提起としての戦後民主主義」です。テクストtextは、すでに配布されていると思いますが、島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』です。熟読の上、授業に臨んでください。ついでに、レポートの提出は、5月9日(日曜日)午前中をめどにお願いします。携帯以外の方は、なるべく添付ファイルでの送付をお願いします。受講生諸君が、この作品にたいし、どのような「読み」をするのか、たいへん興味のあるところです。

【社会人講座(自主ゼミ)】

この講座は、5月1日から開始されました。内容は、「8月15日」の意味をとりあげ、「文学の可能性」との関連で、慰霊と敗戦の記憶の齟齬の「戦後」的陥穽について論考しました。次講は、一週あいだが空いて5月15日(土)ということになります。課題textが配布されています。しっかりとお読みいただき、次回には、さまざまな討議が展開されることを期待しています。レポート提出期限は、5月14日以内でしたら、結構です。よろしくお願いします。

5月 4, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ>, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年4月25日 (日)

東大自由ゼミ(月5)ならびに書評のお知らせ

 4月19日を初講(ガイダンス)として、東大全学自由ゼミ<夏学期>がスタートしました。
 ガイダンスには、思いのほか多くの希望者が集まったこともあり、レジュメ印刷等で混乱しましたが、これからの日程その他をお話しできました。明日(4月26日)からいよいよ本格的に講義と論考を重ねていきたいと思っています。

 【第一講】であつかうテクストtextは、初講に配布した田村泰次郎『肉体の門』埴谷雄高『透視の文学』の二編です。レポート提出ができなかった受講生も、いちおう目を通してきていただければと存じます。【第一講】でのテーマは、<「敗戦」という現実をまえに>です。「敗戦」という認識と文学との交差するありようについて、お話しできればと存じます。

 つぎに、4月23日(金)発売の「週刊金曜日」書評欄に、橋本忍著『複眼の映像』(文春文庫2010年)の書評を書いています。ぜひお読みいただき、また書評させていただいた本書『複眼の映像』をお読みいただければと存じます。
 そもそもわたし自身、書評とは本の紹介ではなく、その本の意味を問うものだと考えて、書評させていただいていますが、本書が語りかけている意味は、映画にとどまらず、ひろくわたしたちの「視座」の意味を問うものになっていて、お読みいただく価値は高いものと考えます。ぜひご一読ください。

 そして、5月1日(土)から、今度はいよいよ<「戦後国家」NIPPONの現在>の講座がスタートします。朝日新聞4月20日朝刊にも、マリオンのコーナーで紹介記事が出ています。
 参加希望のかたは、運営学生の中村君(
shunsuke.naka@jcom.home.ne.jp)までお申し込みください。まだ若干定員に余裕があるようです。

 

4月 25, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学期東大全学自由ゼミ(月5) |

2010年4月15日 (木)

夏期講座について、それと書評について

   2010年夏期講座についての連絡です☆

 4月19日(月)から東京大学駒場キャンパスで、全学自由ゼミナールを開講します。この講座は、教養学部生(文Ⅰ~Ⅲ、理Ⅰ~Ⅲ)が専門課程へ進学するため必要とされる講座です。
 わたしは、文学から考える「歴史とは何か?」というテーマの講義を行います。
 東大の学生で講座に
興味がありましたら、シラバスを参照の上、ガイダンス(4月19日5限)においでください。

 それと、5月1日からは、いつものように自主ゼミを開講します。こちらの方は、下記の書き込みに概要を掲載していますので、ゼミ運営学生の中村君までご連絡、申し込みをお願いします。ちなみに、4月20日の朝日新聞マリオンのコーナーに【案内】が掲載されます。

   ☆書評についての連絡です☆

 あわせて、この4月から「週刊金曜日」書評委員をやっています。ほぼ毎月(月3回程度)、書評を書くことになります。今週号(4月16日号)にも、ささやかながら、鈴木大介著『出会い系のシングルマザーたち』(朝日新聞出版)の書評を書かせていただいています。もしお読みいただき、とりあげた書籍にご興味がありましたら、読んでみてください。

4月 15, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ> |

2010年3月31日 (水)

2010年度夏学期【自主講座ゼミ】日程その他のお知らせ

2010年度夏学期【自主講座ゼミ】についてです。

すでに(下記)にご連絡しておりますように、
2010年夏学期【自主講座ゼミ】を下記の要領で開講します。


タイトルは、

   戦後国家「NIPPON」の現在
    ~文学に現れた廃墟から虚構の時代の現実(全11講)~

 ということで、すでにご通知しております。講座内容もすでにお知らせ通り、文学作品を手がかりに、戦後65年をそれぞれの時代ごとに論考し、それと同時に、今ある現在の問題と未来という時空への展望を見渡してみようという試みです。

 場所:池袋勤労福祉会館(JR池袋駅西口出て徒歩4分)
      *ホテル・コスモポリタン、池袋消防署近く 

 時間:18時10分~19時40分
 日程:5月1日(土)初講日(ガイダンス・第一講)
       15日(土)第二講、22日(土)第三講、
       29日(土)第四講
     6月5日(土)第五講、12日(土)第六講、
       19日(土)第七講
     7月3日(土)第八講、10日(土)第九講、
       
17日(土)第十講、24日(土)第十一講
     *5月8日、6月26日は休講日となります。

 受講料:学生6000円、社会人10000円

 内容:それぞれの時代を、おおよそ次のように区分して論を展開します。
   1.総動員体制のスティグマ(敗戦という事実のなかで)
   2.民主主義という名のドラマ(戦後民主主義のかたち)
   3.アメリカの陰影(太陽の季節からクリスタルな時代へ)
   4.高度成長と罪責のカタルシス
              
(忘れ去ること、豊かであること)
   5.引きこもりと癒しへの惑溺(危機意識と恐怖への傾斜)

   6.未来という時間の消失

  *お申し込みは、このHP宛のメール(yagashiwa@hotmail.com)か、
  運営学生の中村君(shunsuke.naka@jcom.home.ne.jp)に、
  初講日前日(4月中に)までに、お申し込みください。

  

 

3月 31, 2010 0. 緊急のお知らせ, 2010年夏学季<自主講座ゼミ> |